ひご【肥後】
旧国名の一。西海道に属し、現在の熊本県にあたる。肥州。
ひご‐くさ【肥後草】
カヤツリグサ科の多年草。林下に生え、高さ20〜35センチ。細長い根茎が地中をはう。葉は線形。初夏、茎の頂に、線形の淡緑色の雄花穂を1個、下方に雌花穂を数個つける。
ひご‐ずいき【肥後芋茎】
肥後に産するハスイモの茎を干したもの。食用。性具としても用いる。
ひご‐つば【肥後鐔】
江戸時代に肥後で作られた刀の鐔。林・西垣・志水などの流派がある。→肥後彫(ひごぼり)
ひごのいしく【肥後の石工】
今西祐行の児童文学作品。江戸時代に実在した石工、岩永三五郎をモデルとする。昭和40年(1965)刊行。昭和41年(1966)第6回日本児童文学者協会賞受賞。
ひご‐の‐かみ【肥後守】
1 肥後の国司。 2 文房具の小刀(こがたな)の一種。7、8センチの両刃が鉄製の折りたたみ式の鞘(さや)に収められるもの。鞘は柄(え)を兼ね、ふつう「肥後守」などの銘がある。大正半ばから兵庫県で...
ひご‐の‐くに【肥後国】
⇒肥後
ひご‐ぼり【肥後彫】
肥後鐔(ひごつば)に施された彫刻。また、その技法。透かし彫りと象嵌(ぞうがん)とに特色があり、肥後象嵌の名でも知られる。