たつ‐み【辰巳/巽】
1 辰と巳(み)との中間の方角。南東。また、南東から吹く強い風。 2 《江戸城の東南方にあたるところから》江戸深川の遊里のこと。
たつみ【辰巳】
姓氏の一。 [補説]「辰巳」姓の人物辰巳(たつみ)ヨシヒロ辰巳柳太郎(たつみりゅうたろう)
たつみ‐あがり【辰巳上(が)り】
[名・形動] 1 言葉や動作が荒々しいこと。また、そのさま。「俺(おら)が家はむかし代官だぞよ、と二言めには—に成りますので」〈鏡花・眉かくしの霊〉 2 声が調子はずれに甲高いこと。また、そのさ...
たつみ‐げいしゃ【辰巳芸者】
江戸深川の芸者のこと。男装をまねて宴席で羽織を着たので、羽織芸者ともよばれ、意気と侠気(きょうき)を売り物にした。→辰巳2
たつみ‐ことば【辰巳言葉】
江戸深川の遊里で用いられた言葉。吉原の「ありんす」に対して「ござんす」を用い、威勢のよさを売り物とした。
たつみ‐しょうがつ【辰巳正月】
⇒巳正月
辰巳(たつみ)天井(てんじょう)
相場格言の一。干支(えと)にちなんでその年の相場展開を言い表したもの。辰年と巳年は高値を付けるの意。→天井3 [補説]「午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い...
たつみのその【辰巳之園】
洒落本。1冊。夢中散人寝言先生(むちゅうさんじんねごとせんせい)作。明和7年(1770)刊。江戸の遊里深川を描いた最初の洒落本。
たつみ‐よしひろ【辰巳ヨシヒロ】
[1935〜2015]漫画家。大阪の生まれ。本名、嘉裕(よしひろ)。自身の作品を、従来の漫画とは異なる手法であるとして「劇画」と名づけた。作品に「劇画大学」「劇画漂流」など。