ざ‐け【邪気】
「じゃけ」の直音表記。「—なんどの、人の心たぶらかして」〈源・柏木〉
じゃ【邪】
1 心がねじ曲がって正しくないこと。また、その人。よこしま。不正。「正は—を制す」⇔正。 2 野球で、邪飛の略。ファウルフライ。「三—」
じゃ【邪】
[常用漢字] [音]ジャ(呉) ヤ(呉)(漢) [訓]よこしま や か 1 正道と食い違うこと。ねじけている。よこしま。「邪悪・邪曲・邪慳(じゃけん)・邪心・邪推・邪道/正邪・破邪」 2 人に害...
じゃ‐あく【邪悪】
[名・形動]心がねじ曲がって悪いこと。また、そのさまやそのもの。奸悪(かんあく)。「—な心」 [派生]じゃあくさ[名]
じゃあくなるせいしん【邪悪なる精神】
磯田光一の文学評論集。三島由紀夫、ボードレールなどをとりあげる。昭和48年(1973)刊。
じゃ‐い【邪意】
よこしまな心。邪心。「—のない顔色をみると」〈阿部知二・冬の宿〉
じゃ‐いん【邪淫/邪婬】
1 よこしまで、節度のないこと。 2 仏語。五戒の一。配偶者でない者との性行為。また、してはならない性行為。
じゃいん‐かい【邪淫戒】
仏語。五戒の一。夫婦間以外の性行為や、夫婦間でも正常でない性行為を禁じたもの。
じゃ‐き【邪気】
1 人に害を与えようとする心。悪意。「—のない人」「無—」 2 病気を起こす悪い気。悪気(あっき)。「—を払う」 3 物の怪(け)。じゃけ。「はじめ歩み来たりつる物は—なり」〈著聞集・一〉
じゃ‐き【邪鬼】
1 たたりをする神。また、物の怪(け)。怨霊(おんりょう)。 2 四天王像に踏まれている鬼。仏法を犯す邪神として懲らしめられ、苦悶の表情をみせる。