かなえ‐どの【釜殿/鼎殿】
平安時代以後、宮中や将軍・貴人の邸内にあった湯殿。また、そこに奉仕した人。かないどの。「御湯殿、とある折は、—いみじう喜びをなして仕うまつるもあはれなり」〈栄花・玉の飾り〉
かま【釜】
《「かま(窯・竈)」と同語源》 1 飯を炊いたり湯を沸かしたりするための器具。金属製または土製で、鍋よりも深く、腰に鍔(つば)がある。古くは、まろがなえといった。はがま。 2 茶道で、湯を沸かす...
かま‐あげ【釜揚(げ)】
「釜揚げ饂飩(うどん)」の略。
かまあげ‐うどん【釜揚(げ)饂飩】
ゆでたうどんを釜からあげ、ゆで汁とともに器に入れて、つけ汁で食べるもの。《季 冬》「真白なる湯気の—かな/時彦」
かまあげ‐しらす【釜揚(げ)白子】
カタクチイワシなどの稚魚を塩ゆでにしたもの。
かまいし【釜石】
岩手県南東部の市。釜石湾・両石湾に臨む。安政4年(1857)に日本最初の近代製鉄所が置かれて発展。サケ・アワビの水揚量が多い。人口4.0万(2010)。
かまいし‐こう【釜石港】
岩手県釜石市、釜石湾奥にある港。重要港湾の一で、管理者は岩手県。明治7年(1874)に建設された官営製鉄所の拡大とともに発展、昭和9年(1934)には県唯一の開港場となる。三陸沖漁業の拠点として...
かまいし‐こうざん【釜石鉱山】
釜石市にあった鉄鉱山。享保12年(1727)に発見され、明治半ばには銑鉄の生産量が全国の過半を占めていた。平成5年(1993)閉山。
かまいし‐し【釜石市】
⇒釜石
かまいし‐わん【釜石湾】
岩手県南東部にあるリアス式の湾。南は尾崎半島、北は馬田(また)岬に囲まれ、湾奥に釜石市がある。三陸復興国立公園の一部。