あい‐な・し
[形ク] 1 感心できない。気にくわない。「親の、今は—・きよし、いひにやらむと」〈更級〉 2 おもしろみがない。つまらない。あじけない。「梨の花…葉の色よりはじめて、—・く見ゆるを」〈枕・三七...
浅瀬(あさせ)に仇波(あだなみ)
《古今集・恋四の「底ひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」から》思慮の浅い者ほど大騒ぎをすることのたとえ。
あれねずみ【荒れ鼠】
地歌。作物(さくもの)。作者未詳。宝暦年間(1751〜1764)に成立。鼠の大将が家来に指図していると、猫が登場して大騒ぎになるという筋。
いささ‐おざさ【いささ小笹】
わずかばかりの笹。背の低い竹の意とする説もある。「後ろは山、前は野辺、—に風騒ぎ」〈平家・灌頂〉
いば‐しんえん【意馬心猿】
仏語。馬が奔走し猿が騒ぎたてるのを止めがたいように、煩悩・妄念などが起こって心が乱れ、抑えがたいこと。
いり‐も・む【いり揉む】
[動マ四] 1 入り乱れて押し合う。また、天候などが荒れ狂う。「終日(ひねもす)に—・みつる雷(かみ)の騒ぎに」〈源・明石〉 2 ひたすらに祈る。「ただ少しの便りを給はらんと—・みて申して」〈今...
いろ‐め【色目】
1 色合い。色調。「渋い—の帯」 2 異性の気を引くような目つき。流し目。秋波。 3 衣服・調度などの色合いの名。「襲(かさね)の—」 4 思いが表れている顔色・動作。そぶり。「少しも騒ぎたる—...
上(うえ)を下(した)へ
《上のものを下にし、下のものを上にする意から》入り乱れて混乱するさま。「—の大騒ぎ」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「上を下への大騒ぎ」と「上や下への大騒ぎ」について、どち...
生(う)まれぬ先(さき)の襁褓(むつき)定(さだ)め
子供が生まれないうちから、おしめの準備に大騒ぎする。準備ばかり早くて大げさなこと、手回しのよすぎることのたとえ。
おお‐さわぎ【大騒ぎ】
[名](スル)ひどく騒ぐこと。また、ひどく騒ぎたてるような事件。「ちょっとしたことから—になる」「つまらぬことで—する」