かみ【髪】
《「上(かみ)」の意からという》 1 人の頭に生える毛。頭髪。「—が伸びる」「—を結う」 2 頭の毛を結った形。髪形。「今日の—はよく似合う」
髪(かみ)上(あ)・ぐ
1 髪を結う。「今より以後、男女ことごとくに—・げよ」〈天武紀〉 2 成人した女子が、下げ髪を結い上げる。「橘の照れる長屋に我が率寝(ゐね)し童女(うなゐ)放髪(はなり)に—・げつらむか」〈万・...
かみ‐あげ【髪上げ】
1 髪を結い上げること。 2 古代・中世、貴族の娘が12、3歳ころに行った成人式。かぶろにしていた髪を束ねて後ろに垂らす。ふつう裳着(もぎ)と同時に行った。「よき程なる人になりぬれば、—などさう...
かみ‐あぶら【髪油】
髪の形を整え色つやをよくするために頭髪につける油。鬢(びん)付け油・梳(す)き油など。
かみ‐あらい【髪洗い】
髪の汚れを洗い落とすこと。洗髪(せんぱつ)。
かみあらい‐こ【髪洗い粉】
髪洗いに使う粉。小麦粉・米ぬかや椿の実の搾りかすなど。
かみ‐いだし【髪出】
《髪の毛先を出すところの意から》兜(かぶと)の浮張(うけばり)の後部にある穴。かみだし。
かみ‐おき【髪置き】
1 小児が髪を伸ばしはじめるときの儀式。中世・近世に行われた風習で、民間では、ふつう男女3歳の11月15日に行った。絓糸(すがいと)で作った白髪(しらが)を頭上にのせて長寿を祈り、産土神(うぶす...
かみ‐かざり【髪飾り】
髪を飾るもの。櫛(くし)・笄(こうがい)・かんざし・リボンなど。
かみ‐かしら【髪頭】
《「かみがしら」とも》 1 頭の髪。「毎日—も自ら梳(す)きて」〈浮・永代蔵・二〉 2 頭部。あたま。「—より爪先まで、一分だめしにためされても」〈浄・丹波与作〉