おう‐ばく【黄檗/黄蘗】
1 (「黄柏」とも書く)キハダの別名。また、キハダの樹皮から作った染料、または生薬。漢方で内皮を健胃・収斂(しゅうれん)薬などに使用。 2 「黄檗宗」の略。 京都府宇治市の地名。
おうばく‐さん【黄檗山】
中国福建省東部の福清県にある山。福建寺(のち万福寺と改称)が開かれて唐・宋・明代にわたり栄えた。 中国、万福寺の山号。また、その住持の隠元が来日して宇治市に建立した万福寺の山号。→万福寺
おうばく‐しゅう【黄檗宗】
日本の三禅宗の一。承応3年(1654)来日した明僧(みんそう)隠元が開祖で、京都府宇治市の黄檗山万福寺を本山とし、明治9年(1876)臨済宗から独立して一宗となる。教禅一如を提唱、念仏禅に特色が...
おうばく‐ばん【黄檗版】
江戸時代に黄檗宗の僧鉄眼(てつげん)が出版した大蔵経。6956巻。寛文9年(1669)から天和元年(1681)にかけて完成。隠元が持ってきた明の万暦版に訓点を加え、翻刻したもの。鉄眼版。
おうばく‐りょうり【黄檗料理】
普茶(ふちゃ)料理のこと。黄檗山万福寺で作られたのに始まる。