はな【鼻】
1 脊椎動物の嗅覚(きゅうかく)の受容器。哺乳類では顔の前面中央に突き出て、左右二つの鼻孔があり、内部の鼻腔に嗅覚器が分布する。また、呼吸器官の始部をなし、発声を助ける働きもする。「—がつまる」...
はな【鼻】
芥川竜之介の小説。大正5年(1916)発表。「今昔物語」に取材。巨大な鼻をもつ禅智内供(ぜんちないぐ)の心理と、傍観者の利己主義を描いた、作者の出世作。
はな‐あしらい【鼻あしらい】
鼻の先であしらうこと。冷淡な態度をとること。
はな‐あせ【鼻汗】
鼻の頭にかく汗。
はな‐あぶら【鼻脂】
鼻の頭や小鼻のあたりに分泌するあぶら。
鼻脂(はなあぶら)引(ひ)・く
滑らかにするために鼻脂を鏃(やじり)に塗る。また、入念に準備をする。「中差に—・いて待ち懸けたり」〈太平記・三〉
はな‐あらし【鼻嵐】
嵐のように激しい鼻息。「並ぶ轡の間から—が立って」〈漱石・幻影の盾〉
はな‐いき【鼻息】
1 鼻でする息。 2 意気込み。「すごい—で試合に臨む」 3 人の機嫌。人の意向。
鼻息(はないき)が荒(あら)・い
意気込みが激しい。強気で威勢がよい。「目指すはチャンピオンの座と—・い」
鼻息(はないき)を窺(うかが)・う
相手の機嫌や意向をうかがう。「上役の—・う」