はぎわら‐さくたろう【萩原朔太郎】
[1886〜1942]詩人。群馬の生まれ。「月に吠(ほ)える」「青猫」の2詩集を出して口語自由詩による近代象徴詩を完成、以後の詩壇に大きな影響を与えた。他に詩集「純情小曲集」「氷島」、詩論「詩...
はやし‐しずえ【林倭衛】
[1895〜1945]洋画家。長野の生まれ。大正8年(1919)社会運動家の大杉栄を描いた「出獄の日のO氏」を二科展に出品し、警視庁から撤回を命じられる。大正10年(1921)渡欧、帰国後は春陽...
はんむら‐りょう【半村良】
[1933〜2002]小説家。東京の生まれ。本名、清野平太郎。SFの手法を取り入れた伝奇的な時代小説で人気を得る。特に、市井に生きる人々の目を通して歴史を仮構した人情ものが評価された。「雨やどり...
ばい‐ぎょうしん【梅尭臣】
[1002〜1060]中国、北宋の詩人。宛陵(安徽省)の人。字(あざな)は聖兪(せいゆ)。技巧をこらした西崑(せいこん)派の詩風に反対し、感情の率直な表出を主張した。「宛陵集」60巻がある。
ばいてい‐きんが【梅亭金鵞】
[1821〜1893]江戸末期・明治初期の戯作者。江戸の人。本名、瓜生政和。滑稽本「七偏人」、人情本「柳之横櫛」などを執筆。維新後は風刺雑誌「団団珍聞(まるまるちんぶん)」の主筆として活躍。
バルビュス【Henri Barbusse】
[1873〜1935]フランスの小説家。人間の情念を赤裸々に描いた「地獄」、次いで反戦小説「砲火」で注目を浴びる。のち「クラルテ」を発表し、平和運動にも尽力。→クラルテ
ピカソ【Pablo Ruiz y Picasso】
[1881〜1973]スペインの画家。主にフランスで活躍。表現主義的象徴性を特色とする青の時代、叙情性を加味したばら色の時代などを経て、ブラックとともにキュビスムを創始。その後も新境地を切り開き...
ひがしやま‐かいい【東山魁夷】
[1908〜1999]日本画家。神奈川の生まれ。本名、新吉。詩情あふれる装飾的風景画を制作。文化勲章受章。
ヒメネス【Juan Ramón Jiménez】
[1881〜1958]スペインの詩人。音楽性・色彩感に満ちた叙情詩から出発。のち、装飾性を排した純粋詩を追求した。1956年ノーベル文学賞受賞。代表作「プラテーロと私(わたし)」。
ピサロ【Camille Pissarro】
[1830〜1903]フランスの画家。印象派の代表的な画家の一人で、詩情あふれる田園風景を多く描いた。作「赤い屋根」など。