あえば‐こうそん【饗庭篁村】
[1855〜1922]小説家・劇評家。江戸の生まれ。本名、与三郎。号は竹の屋主人。江戸戯作文学系の作家。小説「当世商人気質」、「竹の屋劇評集」など。
あおき‐まさる【青木正児】
[1887〜1964]中国文学者。山口の生まれ。東北大・京大などで中国文学を講じ、中国の文学・戯曲・書画・飲食・風俗などに関する論考を残す。著書に「支那文学思想史」「支那近世戯曲史」「中華名物考...
あおの‐すえきち【青野季吉】
[1890〜1961]文芸評論家。新潟の生まれ。早大卒。「種蒔(ま)く人」「文芸戦線」の同人。初期プロレタリア文芸理論確立のため活躍した。著「転換期の文学」「文学五十年」など。
あかえ‐ばく【赤江瀑】
[1933〜2012]小説家。山口の生まれ。本名、長谷川敬(たかし)。ラジオ・テレビの放送作家から小説家に転じ、「ニジンスキーの手」でデビュー。「海峡」「八雲が殺した」の2作で泉鏡花文学賞を受賞...
あかがわ‐じろう【赤川次郎】
[1948〜 ]推理作家。福岡の生まれ。「幽霊列車」で作家デビュー。軽妙でユーモラスなライトミステリーを数多く手がける。「三毛猫ホームズ」シリーズはベストセラー。他に「三姉妹探偵団」シリーズ、「...
あかぞめ‐あきこ【赤染晶子】
[1974〜2017]小説家。京都の生まれ。平成16年(2004)「初子さん」で文学界新人賞を受賞し作家デビュー。「乙女の密告」で芥川賞受賞。
あがわ‐ひろゆき【阿川弘之】
[1920〜2015]小説家。広島の生まれ。戦後、志賀直哉に師事。海軍予備学生の体験や広島を描いた作品が多い。「春の城」で昭和27年度(1952)読売文学賞受賞。他に「雲の墓標」「暗い波濤(はと...
あきた‐うじゃく【秋田雨雀】
[1883〜1962]劇作家・児童文学者。青森の生まれ。本名、徳三。島村抱月の門下。のちプロレタリア芸術運動に参加。戯曲「埋れた春」「国境の夜」など。
あきやま‐しゅん【秋山駿】
[1930〜2013]評論家。東京の生まれ。「内向の世代」を代表する文芸評論家として、人間の内面を凝視する評論で知られる。報知新聞社に在職中の昭和35年(1960)、評論「小林秀雄」で群像新人文...
アクショーノフ【Vasiliy Pavlovich Aksyonov】
[1932〜2009]ロシアの小説家。ソ連時代に長編「星の切符」などで反逆的な若者を大胆に描き、1960年代の青春文学の旗手となった。1980年には米国に移住。他に「月への道半ば」「モスクワ物語...