出典:gooニュース
利上げ「毎回の会合ごとに判断」 日銀総裁、従来方針を踏襲
日銀の植田和男総裁は21日、東京都内で講演し、追加利上げについて「毎回の会合ごとに判断する」と述べた。これまで示してきた方針を踏襲した形だ。12月の金融政策決定会合まで約1カ月あり、これから得られる情報もあるため、現時点では「(12月会合の結果を)予測するのは難しい」とした。 植田氏は、外国為替市場の変動が経済や物価の見通しに与える影響については「真剣に考慮している」と説明した
NY外為市場=ドル/円上昇、日銀の利上げ時期巡り不透明感
これは米大統領選でトランプ氏が勝利して以来、同総裁が金融政策について述べた最初のコメントだったが、検討が必要なさまざまな「不確実性」を理由に、12月の政策決定会合で利上げが行われるかどうかについてはヒントを示さなかった。
日銀総裁、利上げ「適切に」 インフレ加速を懸念
実際にインフレに弾みがつけば「利上げのペースを思った以上に速めないといけない」とも指摘した。 2%の物価安定目標に関しては「前進はみられている」と述べた。賃金が上昇し、その波及効果でサービスや商品の価格が上がってきていることを評価した。会見に先立つ地元経済界との懇談会の講演では、段階的な利上げは「物価安定の目標を持続的・安定的に実現していくことに資する」と説明した。
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