姓氏の一。
かわかみじょうたろう【河上丈太郎】
[1889〜1965]政治家。東京の生まれ。第1回普通選挙で日本労農党から衆議院議員に当選。第二次大戦後は日本社会党結成に参加、浅沼稲次郎の暗殺されたあとを受けて委員長。
かわかみてつたろう【河上徹太郎】
[1902〜1980]評論家。山口の生まれ。小林秀雄・中原中也らと交友、初め音楽論を発表したが、やがて文芸評論に転じ、日本における近代文芸批評開拓の一翼を担った。著「自然と純粋」「日本のアウトサイダー」など。
かわかみはじめ【河上肇】
[1879〜1946]経済学者・社会思想家。山口の生まれ。京大教授。マルクス(主義)経済学の研究・紹介に努め、大学を追われた。のち、日本共産党に入党、検挙されて入獄。著「資本論入門」「経済学大綱」「貧乏物語」「自叙伝」など。
出典:青空文庫
・・・かつて河上肇氏とはじめて対面した時、氏の言葉の中に「現代において・・・ 有島武郎「宣言一つ」
・・・、うぐい亭――ずッと河上の、川魚料理……ご存じでしょう。」「知っ・・・ 泉鏡花「古狢」
・・・、心は渺として空しく河上を徘徊するという間の抜けた有様であった。・・・ 太宰治「竹青」