出典:青空文庫
・・・作家の団体は有志者を募集し、メイエルホリドの若手俳優や劇場労働青年の遠征隊と一緒に、特別仕立の列車で文化宣伝にモスクワを立った。 いろいろ面白い農村新生活の記録の報告が現れた。国立出版所は、五カペイキや二十カペイキの廉価版を作って、それ・・・ 宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
・・・ 労働者は、組合からの半額切符で、メイエルホリド座へ行った。そしてマヤコフスキーの「南京虫」を見物したが、作者の諷刺と演出者の誇張しすぎて表現派風なこりかたは、民衆によくわからなかった。 リベディンスキーは、ロシア・プロレタリア作家・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・一九二七・八年ころメイエルホリドが表現派風の上演をした「トラストD・E」の作者であるが、このエレンブルグの作家としての活動の形は、四〇年までのソヴェト文化の上では、一つの特殊例であったのではないかと思う。エレンブルグは非常にしばしばフランス・・・ 宮本百合子 「政治と作家の現実」
・・・革命劇場。メイエルホリド座。センペランテ劇場。モスクワに三つあって、プロレタリア児童のために健康な娯楽と啓蒙を呈供している児童劇場。上演目録内容の広汎で直接な社会性から云っても、新様式の熱心な探究の点でも、注目すべきはこれらの劇団だ。 ・・・ 宮本百合子 「ソヴェトの芝居」
・・・そして、ゴーリキー、デミヤン・ベードヌイ、セラフィモヴィッチ、ファジェーエフ、バトラーク、グラトコフ、セリヴィンスキー、メイエルホリド、ベズィメンスキー、イズバフ、オリホーヴイなどが、バルチック艦隊文学研究会員、赤軍機関雑誌編輯者、赤衛軍劇・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
・・・サドーヤにはメイエルホリド座がある。写実劇場がある。オペレット劇場がある。実際日本女は写実劇場でもう坐っているべき時刻なのだ。だが、御者はそろそろ自分の予想に自信を失いかけている。日本女は、芝居におくれないために、余分な一ルーブルは出そうと・・・ 宮本百合子 「モスクワの辻馬車」