[名]
  1. 2で割り切れる数。偶数。特に、さいころの目の偶数。「—か半か」⇔

  1. 市街地を分けたもの。町。「銀座八—」→丁目

  1. 町 (ちょう) 2」に同じ。「頂上まで五—」

  1. てい(丁)3

  1. ちょうど。まさに。

    1. 「わしは戌で—六十」〈浄・鑓の権三

[接尾]助数詞。
  1. 和装本の裏表2ページをひとまとめにして、それを数えるのに用いる。枚。葉。「五—の草子」

  1. 豆腐を数えるのに用いる。

  1. 料理・飲食物の一人前を単位として数えるのに用いる。「天丼 (てんどん) 一—」

  1. 相撲・将棋などで、勝負取組・手合わせなどの回数を数えるのに用いる。番。

  1. 挺 (ちょう) 

  1. 役人事務を行う所。また、その建物。役所。官庁。「消防—」「警視—」

  1. 国の行政機関の一。府または省の外局として設置される。国税庁文化庁金融庁など。長は長官。

  1. 検非違使 (けびいし) 庁」の略。

  1. 古代の占いで、亀の甲を焼いてできる裂け目の形。転じて、物事が起こる前ぶれ。きざし。しるし。「災いの—」

  1. 数の単位。1億の1万倍。10の12乗。古くは中国で1億の10倍。「八—円の予算

  1. 地方公共団体の一。市と村の中間に位する。まち。「町」を「ちょう」と読む府県と、「まち」と読む都県とがある。

  1. 距離単位。1町は60間で、約109メートル。丁。

  1. 土地面積単位。1町は10段で、3000歩 (ぶ) をいい、約99.18アール。

  1. 江戸吉原のこと。また転じて、遊郭。おちょう。

    1. 「そんなことぁ—で言ひなせい」〈洒・糠味噌汁〉

汗腺または皮脂腺が化膿 (かのう) して、皮膚皮下の結合組織に生じる腫 (は) れ物。顔面にできたものを面疔 (めんちょう) という。

  1. 多数の人の上に立つ人。かしら。おさ。「一家の—」

  1. としうえ。年長。「三年の—」

  1. すぐれていること。すぐれている所。長所。「一日 (いちじつ) の—」⇔

  1. 帳面。帳簿。「雑記—」

    1. 節季に—かたげた男の貌を見ぬを」〈浮・永代蔵・二〉

  1. 部屋の仕切り、また、目隠しのために垂らす布帛 (ふはく) 。とばり。たれぎぬ。

  1. 帳台1」に同じ。

    1. 寝殿の東面に—たてて」〈大鏡・二・実頼〉

[名]二十八宿の一。南方の第五宿。海蛇座の一部にあたる。ちりこぼし。張宿。
[接尾]助数詞。
  1. 弓・琴など、弦を張ったものを数えるのに用いる。

    1. 「弓は一人して二—三—、矢は四腰五腰も用意せよ」〈盛衰記・二二〉

  1. 幕や蚊帳 (かや) など、張りめぐらすものを数えるのに用いる。

    1. 「幕一—」〈延喜式・大蔵省〉

  1. 紙や皮などを数えるのに用いる。

    1. 「懐の中より一—の文書を抜き出でて」〈今昔・六・四一〉

鰓尾 (さいび) 目チョウ科の甲殻類。体は円盤形で、体長4ミリほど。腹側にある吸盤でコイ・フナなどに付着して体液を吸う。

  1. あさ。あした。

  1. 朝廷

  1. 一人の君主が国を治めている期間。また、ある系統君主たちの治めていた期間御代 (みよ) 。御宇 (ぎょう) 。「桓武の—」「ビクトリア—」

  1. 君主が治めている国。

    1. 「—の政をつかさどり」〈平家・二〉

  1. 人の集まる所。にぎやかな所。まちなか。

    1. 「かだましきも—にあって罪ををかす」〈平家・六〉

  1. 文字を書き記す札。簡札。

  1. 律令時代の公文書の形式の一。主典 (さかん) 以上の官人が諸司に出すもの。また、所属系統の異なる官庁機関の間で交わす文書。

  1. 文書による通告。また、その文書。

    1. 「各兵を出して—を通はす」〈今昔・二五・三〉

消化管の主要部分の一。胃の幽門に続き、肛門 (こうもん) に至る。小腸(十二指腸・空腸回腸)と大腸盲腸結腸直腸)。食物の消化および吸収を行う。腸管

  1. 物事の起こる前ぶれ。きざし。前兆。徴候。「衰微の—」

  1. 人を召し出すこと。召し。「—に応じる」

  1. 金品を取り立てること。供出させること。「—を課す」

中国、戦国時代の国。戦国七雄の一。の大夫の趙氏が氏・氏とともに晋を滅ぼし、その領土を3分して独立。前403年、諸侯に列せられ、現在の山西省北部、河北省東部を領有。都は晋陽(太原)、のち邯鄲 (かんたん) 。武霊王の時に最も栄えたが、前222年、に滅ぼされた。

  1. 鱗翅 (りんし) 目のうち、アゲハチョウ上科・セセリチョウ上科に属する昆虫総称色彩に富む二対の翅 (はね) をもち、らせん状の口吻 (こうふん) を伸ばして花蜜樹液を吸う。触角棍棒 (こんぼう) 状または鉤 (かぎ) 状。日中に活動し、止まるときは翅を立てる。繭 (まゆ) はふつう作らない。日本には約260種が知られる。胡蝶。ちょうちょう。ちょうちょ。 春》「—の飛ぶばかり野中日影かな/芭蕉

  1. 紋所の名。1を図案化したもの。

  1. 律令制下の基本的物納租税の一。大化の改新では田の面積および戸単位に、大宝律令では人頭税として課せられ、諸国産物(絹・綿・海産物など)を納めたもの。庸 (よう) とともに都に運ばれ国家財源となった。みつぎ。→租 (そ) 

  1. 西洋音楽で、楽曲旋律和声秩序づけている、ある主音主和音中心に組み立てられた音の体系。用いられる音階長音階短音階かによって長調短調に分けられ、おのおのの調はその主音の名をとってハ長調・イ短調のようによばれる。

  1. 日本の雅楽で、主音の音高を表す。黄鐘 (おうしき) 調壱越 (いちこつ) 調など。

  1. 双六 (すごろく) で、二つの采 (さい) に同じ目が出ること。

  1. (接尾語的に用いて)調子のこと。「七五—」「浪曲—」「ピカソ—」

特別にかわいがること。また、非常に気に入られること。寵愛。「主君の—をほしいままにする」

[接頭]名詞に付いて、程度が特に普通以上であること、また、普通をはるかにこえたものであることを表す。「—満員」「—音速
[接尾]数量を表す語に付いて、その数をこえていることを表す。「従業員1000人—」
[補説]俗に、「超きれい」「超むかつく」などと副詞的にも用いられる。
[接尾]助数詞。
  1. 銃・槍 (やり) ・鋤 (すき) ・鍬 (くわ) ・艪 (ろ) ・ろうそく・墨・三味線など、細長い物を数えるのに用いる。

  1. 輿 (こし) ・駕籠 (かご) ・人力車など、乗り物を数えるのに用いる。

  1. 酒・醤油などの樽を数えるのに用いる。

[接尾]助数詞。調合して包んだ薬などを数えるのに用いる。服。
連語《格助詞「と」に動詞「い(言)う」の付いた「という」の音変化》…という。主に平安時代に入ってから和歌に用いられた。→ちゅうとう
  • 「忍ぶれば苦しきものを人知れず思ふ—こと誰に語らむ」〈古今・恋一〉

てい

出典:青空文庫

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