ぼう【茫】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 広々としているさま。「洞庭湖はただ白く—として空と水の境が無く」〈太宰・竹青〉 2 ぼんやりとしているさま。「その意味—として知るべからざりけり」〈中村訳・西...
ぼう【茫】
[音]ボウ(バウ)(漢) 1 遠くはるかに広がるさま。「茫漠・茫茫・茫洋/蒼茫(そうぼう)・渺茫(びょうぼう)」 2 ぼんやりしてうつろなさま。「茫然」
ぼう‐こ【茫乎】
[ト・タル][文][形動タリ]広々としているさま。ぼんやりとしてつかみどころのないさま。「今やこの—たる海辺は」〈荷風・地獄の花〉
ぼう‐ぜん【茫然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 漠然としてつかみどころのないさま。「—とした前途」「必要あることを弁ぜず…—たる論を主張するは」〈鉄腸・花間鶯〉 2 「呆然(ぼうぜん)」に同じ。「物に見惚れ...
ぼうぜん‐じしつ【茫然自失】
[名](スル)あっけにとられて、我を忘れてしまうさま。「香港から出した手紙を読んで—するの他はなかった」〈藤村・新生〉
ぼうぜん【×茫然】
ぼう然と absent-mindedly;〔特に表情が〕vacantly自宅の焼け跡にぼう然と立ち尽くしていたHe stood by the charred ruins of his house...
ぼうばく【×茫漠】
1〔広くてとりとめのないさま〕vast; boundless茫漠たる海原a vast [boundless] expanse of ocean [water]茫漠たる砂漠a vast stret...
ぼうぜんじしつ【茫然自失】
父の死の知らせに茫然自失したShe was stunned by the news of her father's death.