お‐はぐろ【御歯黒/鉄漿】
《「歯黒め」の女房詞》 1 歯を黒く染めること。上代から上流婦人の間に行われた風習。平安後期には公家や武家の男子も行い、のち民間にも流行し、江戸時代には既婚婦人のしるしとなった。かねつけ。 2 ...
おはぐろ‐どぶ【御歯黒溝】
《遊女たちが使ったお歯黒の汁を捨てたところからという》江戸新吉原遊郭を囲むみぞ。遊女の逃亡を防ぐために設けたもの。大どぶ。
かな‐あじ【金味/鉄味】
1 鉄の品質。 2 刃物の切れ味。「さほど不心掛けでは、太刀先の—もおぼつかなし」〈浄・浦島年代記〉
かな‐うす【鉄臼】
鉄製の小型の臼。香料をつくのに用いる。
かな‐がき【鉄掻き/釽】
草をかきとったり、土をならしたりするカシの柄をつけた熊手形(くまでがた)の鉄製農器具。かなくまで。〈和名抄〉
てっけん【鉄拳】
[共通する意味] ★手の五本の指を折り曲げて、しっかり握ったもの。[英] a fist[使い方]〔拳〕▽こぶしを突き上げて気勢を上げる▽机をこぶしでたたく〔握りこぶし〕▽興奮した父は握りこぶしを...
てっそく【鉄則】
[共通する意味] ★ある物事をするうえで、必ず守らなければならない根本的なきまり。[英] a principle[使い分け] 「原則」は、特別な場合には例外を認めるが、「鉄則」は、例外の認められ...
てっぽう【鉄砲】
[共通する意味] ★遠くからたまを飛ばして敵を撃つ武器。[使い方]〔鉄砲〕▽猟師が鉄砲で獲物をねらう〔銃〕▽銃を構えて引き金を引く〔銃器〕▽銃器の取り扱いには十分注意すること[使い分け]【1】「...
てっぽうだま【鉄砲玉】
[共通する意味] ★銃や大砲にこめて発射するたま。[英] a shot[使い方]〔弾丸〕▽ピストルに弾丸をこめる〔銃弾〕▽足に銃弾を受ける〔鉄砲玉〕▽車に鉄砲玉が撃ち込まれた〔砲弾〕▽敵の正面に...
てつかぶと【鉄兜】
[共通する意味] ★頭部を保護するためにかぶるもの。[英] a helmet[使い方]〔鉄兜〕▽旧日本軍のさびた鉄兜が発見される〔ヘルメット〕▽ヘルメットの着用が義務付けられた[使い分け]【1】...
てっけんせいさい【鉄拳制裁】
相手をげんこつでなぐってこらしめること。腕力によって、直接に罰を与えること。
てっしんせきちょう【鉄心石腸】
意志が鉄や石のように堅くて、容易には動かせないこと。強く堅い精神や意志のたとえ。▽「心」「腸」は心臓や腸などの内臓で、心や意志のたとえ。
てっちゅうのそうそう【鉄中錚錚】
凡人の中でもいくらか他よりはすぐれている人のたとえ。
てつじゅかいか【鉄樹開花】
いつまで待っても見込みがないたとえ。また、きわめてまれなことのたとえ。また、固定していて不変と思われていたものが、実は変わることのたとえ。▽仏教語。「鉄樹」は鉄でできた木。また、広西に産し、六十年に一度、丁卯ひのとうの年にだけ花が咲くという木のこと。ありえないこと、また、めったに来るものではないことからいう。「鉄樹てつじゅ花はなを開ひらく」と訓読する。
てっかい【鉄拐】
中国、隋代の仙人。八仙の一人。姓は李。名は洪水。鉄のつえを空に投げて竜に変え、それに乗って去ったという。
てっかめん【鉄仮面】
17世紀のフランス人。本名・生没年未詳。サントマルグリット島やバスチーユなどの牢獄に幽閉され、1703年に死亡。常に布製の仮面を着けており正体不明だったことから、後年、鉄仮面の伝説が作られ、さ...
てっさい【鉄斎】
⇒富岡鉄斎(とみおかてっさい)
てつ‐の‐おんな【鉄の女】
英国の政治家サッチャーの異称。対ソ強硬路線をとったことから、ソ連(現ロシア)国防省機関紙が名づけたもの。
テムジン【Temüjin】
チンギス=ハンの幼名。 [補説]「鉄木真」とも書く。