せき‐ご【隻語】例文一覧 3件

  1. ・・・権威者の片言隻語までも信ずるの弊は云うまでもない事であるが、権威を過信する弊害はあながちこれらの枝葉の問題に止まらない。もっと根本的な大方針においてもまた然りである。 あらゆる方面で偉大な仕事をした人は自信の強い人である。科学者でも同様・・・<寺田寅彦「科学上における権威の価値と弊害」青空文庫>
  2. ・・・またの逢瀬の約束やら、これから外の座敷へ行く辛さやら、とにかく寸鉄人を殺すべき片言隻語は、かえって自在に有力に、この忙しい手芸の間に乱発されやすいのである。先生は芝居の桟敷にいる最中といえども、女が折々思出したように顔を斜めに浮かして、丁度・・・<永井荷風「妾宅」青空文庫>
  3. ・・・私は必ずしも真黒だ、まっくらやみの中だということは申しませんが、何にいたせ、明るい光の下において検討された事件でないということを、今朝来、被告人等の片言隻語の中から受取ったのであります」そして大岡越前守が「あの封建時代、みずから捕え、みずか・・・<宮本百合子「それに偽りがないならば」青空文庫>