せん‐せいりょく【潜勢力】例文一覧 6件

  1. ・・・最近にはまた勉強の活勢力を得るための潜勢力を養うべき「怠け日」であった暑中休暇も廃止されるくらいであるから。<寺田寅彦「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」青空文庫>
  2. ・・・ という問いこそ、その人自身を成長させる原動力だし、社会をすすめてゆく潜勢力ではないだろうか。 若い女性たちが、来年の春、おそらくは未曾有の数で職業についたとき、そして、半年か一年か経過したとき、その娘さんたちの心にははたしてどんな何故・・・<宮本百合子「働く婦人の新しい年」青空文庫>
  3. ・・・眠っている、然し吼えて立ち上ったらどのような力を振うかもしれぬというのが、広大な国土の潜勢力に対する列強の予想であった。 それに対して日本は、今日と全く違った目安でヨーロッパ諸国からは見られていたのであったから、イギリスの力を勘定に入れ・・・<宮本百合子「花のたより」青空文庫>
  4. ・・・更に彼がすぐれた指導者であったなら、その憧憬、溜息、孤独の感情をよく守り立てて、箇性の力強い潜勢力としてやるでしょう。 困ったことに、田舎の女学校の教師は時にまるで出鱈目の人が多くあります。若い娘達の生活感情に指針を与えるどころか、彼等・・・<宮本百合子「惨めな無我夢中」青空文庫>
  5. ・・・ 平田イズムが当時にあっていかに発生し、いかに半封建の新興ブルジョア勢力に利用されたか、そこからどの位の大衆の犠牲が生じたか、このことは十分くまなく、現代性をもって、貴方の獄中での潜勢力を傾けて解剖されるべき項だと思います。ここは面白い・・・<宮本百合子「「夜明け前」についての私信」青空文庫>
  6. ・・・内に眠っている事業に圧迫せられるような心持である。潜勢力の苦痛である。三国時代の英雄は髀に肉を生じたのを見て歎じた。それと同じように、余所目には痩せて血色の悪い秀麿が、自己の力を知覚していて、脳髄が医者の謂う無動作性萎縮に陥いらねば好いがと・・・<森鴎外「かのように」青空文庫>