そう‐ばな【総花】例文一覧 2件

  1. ・・・ 東洋趣味と鋭い西洋趣味との特殊な調和を見せている黒地総花模様の飾瓶などを眺めていると、私の胸には複雑な音楽が湧いて来た。 亢奮が、私をじっとさせて置かない。 声にならない音律に魂をとりかこまれながら、瞳を耀かせ、次の窓に移る。・・・<宮本百合子「小景」青空文庫>
  2. ・・・てヒューマニズムの声は、当時の日本の文学を一定の文芸思潮としてのその力でより高めより健やかにしてゆくというよりも、むしろ文芸思潮の失われた後の文学界の錯雑した諸傾向それぞれに、人間像再生の理由によって総花を撒いた形となった。人間が社会的な存・・・<宮本百合子「昭和の十四年間」青空文庫>