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り‐か〔‐クワ〕【理科】例文一覧 30件

  1. ・・・ことし一高の、理科甲類に入学したばかりである。高等学校へはいってから、かれの態度が俄然かわった。兄たち、姉たちには、それが可笑しくてならない。けれども末弟は、大まじめである。家庭内のどんなささやかな紛争にでも、必ず末弟は、ぬっと顔を出し、た・・・<太宰治「愛と美について」青空文庫>
  2. ・・・ことし一高の、理科甲類に入学したばかりである。高等学校へはいってから、かれの態度が俄然かわった。兄たち、姉たちには、それが可笑しくてならない。けれども末弟は、大まじめである。家庭内のどんなささやかな紛争にでも、必ず末弟は、ぬっと顔を出し、た・・・<太宰治「ろまん燈籠」青空文庫>
  3. ・・・むしろ反対に私は学校で教える理科は今日やっているよりずっと実用的に出来ると思う。今のはあまりに非実際的過ぎる。例えば数学の教え方でも、もっと実用的興味のあるように、もっとじかに握まれるように、もっと眼に見えるようにやるべきのを、そうしないか・・・<寺田寅彦「アインシュタインの教育観」青空文庫>
  4. ・・・ 完全な材料はなかなか急には得難いので、ここではまず最初の試みとして東京天文台編「理科年表」昭和五年版の「本邦のおもな火山」の表を採ることにする。これは現在の目的とはなんの関係なしに作られたものであるから、自分の勝手がきかないところに強・・・<寺田寅彦「火山の名について」青空文庫>
  5. ・・・普通教育にも理科の課程がかなり豊富にあるようであるから、それがよく呑み込めていれば、それだけでも一通りはかなり役に立つべきはずであるが、実際それがそうでないのは、教える方と教わる方と両方に罪があるであろう。教程や教授法にも改良の余地が沢山に・・・<寺田寅彦「家庭の人へ」青空文庫>
  6.  理科教授につき教師の最も注意してほしいと思うことは児童の研究的態度を養成することである。与えられた知識を覚えるだけではその効は極めて少ない。今日大学の専門の学生でさえ講義ばかり当てにして自分から進んで研究しようという気風が・・・<寺田寅彦「研究的態度の養成」青空文庫>
  7. ・・・その当時理科大学物理学科の聴講生となって長岡博士その他の物理学に関する講義に出席した。翌三十五年助教授となり、四十二年応用力学研究のため満二年間独国及び英国へ留学を命ぜられ、これと同時に工学博士の学位を授けられた。四十四年帰朝後工科大学教授・・・<寺田寅彦「工学博士末広恭二君」青空文庫>
  8. ・・・ 雑誌などで時々小学校の理科の教案と称するものを見ることがある。中によく綿密に考えたものだと思うて感心する。しかしまた一方で何となく不自然で人工的なものだという感じもする。これでは児童の頭が窮屈な型に押し詰められて、自由な働きが妨げられ・・・<寺田寅彦「雑感」青空文庫>
  9. ・・・たとえば小学校の理科の教程といったようなものを見ても、その膳立てが立派であると同時に料理の種がすっかり限定されてしまって、生徒はそれだけを食って満足するが、他に食物のあることをいっさい忘却してしまう。そうして、今度ひとりで旅に出ると宿屋の食・・・<寺田寅彦「さるかに合戦と桃太郎」青空文庫>
  10. ・・・その時はあまり立入った質問だと思ったのでつい失礼な返事を出してしまった。理科の教科書ならばとにかく多少でも文学的な作品を児童に読ませるのに、それほど分析的に煩雑な註解を加えるのは却って児童のために不利益ではないかと思うというようなことを書き・・・<寺田寅彦「随筆難」青空文庫>
  11. ・・・法科のベルナー君や理科のデフレッガア君などは目下郷里へ帰ってたいへん静かであります。 長々と書いたもののいっこうつまらなくなりました。     パリから 私の宿はオペラの近くでちょっと引っ込んだ裏町にあります。二三町・・・<寺田寅彦「先生への通信」青空文庫>
  12. ・・・これに限ったことではないが、いわゆる理科教育が妙な型にはいって分りやすいことをわざわざ分りにくく、面白いことをわざわざ鹿爪らしく教えているのではないかという気がする。子供に固有な鋭い直観の力を利用しないで頭の悪い大人に適合するような教案ばか・・・<寺田寅彦「颱風雑俎」青空文庫>
  13. ・・・後に理科大学物理学科の課目として教わったものが「物理学」だとすると、その基礎になるべき「物理そのもの」とでもいったようなものを、高等学校在学中に田丸先生からみっしり教わったというような気がする。この時に教わったものが、今日に至るまで実に頭に・・・<寺田寅彦「田丸先生の追憶」青空文庫>
  14. ・・・よく理科の書物なぞにある、ビーカーの底をアルコール・ランプで熱したときの水の流れと同じようなものになるわけです。これは湯の中に浮かんでいる、小さな糸くずなどの動くのを見ていても、いくらかわかるはずです。 しかし茶わんの湯をふたもしないで・・・<寺田寅彦「茶わんの湯」青空文庫>
  15. ・・・高等小学校の理科の時間にTK先生という先生が坩堝の底に入れた塩酸カリの粉に赤燐をちょっぴり振りかけたのを鞭の先でちょっとつつくとぱっと発火するという実験をやって見せてくれたことを思い出す。そのとき先生自身がひどく吃驚した顔を今でもはっきり想・・・<寺田寅彦「追憶の冬夜」青空文庫>
  16. ・・・どうしたはずみであったか、とうとう私はケーベルさんに手紙を書いた。理科の一年生だが音楽の修業の事で教えていただきたい事があるから、お暇の時に面会を許してくださいというような事をかいたものらしい。 返事をもらう事ができるかどうかと危ぶんで・・・<寺田寅彦「二十四年前」青空文庫>
  17. ・・・ 一九〇九年の夏帝都セントピータースバーグを見物した時には大学の理科の先生たちはたいてい休暇でどこかへ旅行していて留守であった。気象台の測器検定室の一隅には聖母像を祭ってあって、それにあかあかとお燈明が上がっていた。イサーク寺では僧正の・・・<寺田寅彦「北氷洋の氷の割れる音」青空文庫>
  18. ・・・自分も時に応募していたが、自分の書いた文章が活字になったのは多分それが最初であったと思う。理科大学の二年生で西片町に家を持っていたその頃の日記の一節を「牛頓日記」と名づけて出したことがある。牛頓はニュートンと読むのであるが実に妙な名前をつけ・・・<寺田寅彦「明治三十二年頃」青空文庫>
  19. ・・・するとある日当時の高等学校長、今ではたしか京都の理科大学長をしている久原さんから、ちょっと学校まで来てくれという通知があったので、さっそく出かけてみると、その座に高等師範の校長嘉納治五郎さんと、それに私を周旋してくれた例の先輩がいて、相談は・・・<夏目漱石「私の個人主義」青空文庫>
  20. ・・・そんならこのレンズの大きさがどれ位あるかまたその中のさまざまの星についてはもう時間ですからこの次の理科の時間にお話します。では今日はその銀河のお祭なのですからみなさんは外へでてよくそらをごらんなさい。ではここまでです。本やノートをおしまいな・・・<宮沢賢治「銀河鉄道の夜」青空文庫>
  21. ・・・三十一日わたくしはそこの理科大学の標本をも見せて貰うように途中から手紙をだしてあったのです。わたくしが写真器と背嚢をたくさんもってセンダードの停車場に下りたのは、ちょうど灯がやっとついた所でした。わたくしは大学のすぐ近くのホテルからの客を迎・・・<宮沢賢治「ポラーノの広場」青空文庫>
  22. ・・・そして算術帳国語帳理科帳とみんな書きつけました。すると鉛筆はまだキッコが手もうごかさないうちにじつに早くじつに立派にそれを書いてしまうのでした。キッコはもう大悦びでそれをにがにがならべて見ていましたがふと算術帳と理科帳と取りちがえて書いたの・・・<宮沢賢治「みじかい木ぺん」青空文庫>
  23. ・・・専門学校では文科系統の学徒が容しゃなく前線へ送り出され、理科系統のものだけが戦力準備者としてのこされた。何年間も否定されつづけて来た若き生の、肯定と回復の一つの気の如く、不安なつつみどころのない表現として、自然と自意識の問題を語るとき大多数・・・<宮本百合子「生きつつある自意識」青空文庫>
  24. ・・・今芳子さんが自分と一緒にいないのは、彼女が当番で、次の理科の時間に使う標本を、先生のお手伝で揃えているからなのです。「芳子さんは親切な好い方よ」と政子さんは云うべきなのだと云う事は解っていましたが、友子さんが、大きな二つの眼で自分を凝と見詰・・・<宮本百合子「いとこ同志」青空文庫>
  25. ・・・やっと自分が巴里へ行ける番になって、ソルボンヌ大学の理科の貧しい学生となってからのマリヤが、エレヴェータアなどありっこない七階のてっぺんのひどい屋根裏部屋で、時には疲労と空腹とから卒倒するような経験をしながら、物理学と数学との学士号をとる迄・・・<宮本百合子「キュリー夫人の命の焔」青空文庫>
  26. ・・・国史のようなものがこれ迄より重視されることも意味はあるだろうけれども、数学・理科をより軽く見る傾きが極端になれば、それは過ぎたるは及ばずにもなる。年限の永さが教育の実質の高さを直接に証明するものでないことを常識は知りぬいていると思う。知育偏・・・<宮本百合子「国民学校への過程」青空文庫>
  27. ・・・はじめ学校全体から理科用電池を盗んだと思われたうすのろの伍助の姿、やがてほんとは松井という少年がそれをとったという事実がはっきりして伍助への同情が学校にひろがって来る過程もリアリスティックにとらえられている。全体が自然に、わざとらしいところ・・・<宮本百合子「選評」青空文庫>
  28. ・・・政府は、文科系統の学生だけを前線に送った。理科系統は軍需生産に利用できるからのこした。女子の動員についてはどんなに若い女性のロマンティックな英雄心を刺戟しただろう。日本の人民は細長い島の国の上で、全く世界から遮断され、すきなままに追い立てら・・・<宮本百合子「それらの国々でも」青空文庫>
  29. ・・・ 三間打ち抜いて、ぎっしり客を詰め込んだ宴会も、存外静かに済んで、農商務大臣、大学総長、理科大学長なんぞが席を起たれた跡は、方々に群をなして女中達とふざけていた人々も、一人帰り二人帰って、いつの間にか広間がひっそりして来た。 もう十・・・<森鴎外「里芋の芽と不動の目」青空文庫>
  30. ・・・中学は首席で柔道は初段、数学の検定を四年のときにとった彼は、すぐまた一高の理科に入学した。二年のとき数学上の意見の違いで教師と争い退校させられてから、徴用でラバァウルの方へやられた。そして、ふたたび帰って帝大に入学したが、その入学には彼の才・・・<横光利一「微笑」青空文庫>