くも‐い【雲居/雲井】
《「居」はすわるの意。「井」は当て字》 1 雲のある場所。雲のたなびいている所。大空。「みずからを—のひばりに比べ」〈倉田・愛と認識との出発〉 2 雲。「はしけやし我家(わぎへ)の方よ—立ち来(...
くもい‐がく・る【雲居隠る】
[動ラ四]「雲隠る1」に同じ。「淡路の島は夕されば—・りぬ」〈万・三六二七〉 [動ラ下二]「雲隠る1」に同じ。「春日山—・れて遠けれど家は思はず君をこそ思へ」〈拾遺・雑恋〉 [補説]四段...
くもい‐ぢょうし【雲井調子】
近世箏曲(そうきょく)で、平調子(ひらぢょうし)とともに最も普通の調子。平調子の第3と第8の弦を半音下げ、第4と第9の弦を1全音上げたもの。
くもい‐なす【雲居なす】
[枕] 1 雲のかかる遠くの意から、「遠く」にかかる。「隼人(はやひと)の薩摩(さつま)の瀬戸を—遠くも我は今日見つるかも」〈万・二四八〉 2 雲のように揺れ動く心の意から、「心」にかかる。「—...
くもいのかり【雲井の雁】
源氏物語中の女性。頭の中将の娘。光源氏の子夕霧の妻となる。