たち‐は【立(ち)葉】
蓮(はす)の葉や木の葉などの、1本の茎に支えられて立っているもの。「浮葉に露の玉動(ゆら)ぎ—に風の軟吹(そよふ)ける」〈露伴・五重塔〉
たち‐は【立ち端/起ち端】
1 立つべき機会。また、立ち去るしおどき。「殊のほかの大酒にて、—を忘れて候」〈伽・猿源氏〉 2 立つべき場所。「下駄が重なり合って足の—がねえだ」〈滑・浮世風呂・三〉
たち‐はき【帯刀/授刀】
1 太刀を帯びること。また、その人。 2 「帯刀の舎人(とねり)」の略。 3 「帯刀の役」の略。 4 ナタマメの別名。
たちはき‐せんじょう【帯刀先生】
帯刀の舎人(とねり)2の長。帯刀の長(おさ)。
たちはき‐の‐じん【帯刀の陣】
東宮坊の帯刀の舎人(とねり)の詰め所。
たちはら‐きょうしょ【立原杏所】
[1786〜1840]江戸後期の文人画家。水戸の人。翠軒の長男。名は任。字(あざな)は子遠。別号、東軒など。谷文晁(たにぶんちょう)に学び、中国明・清代の絵を研究。
たちはら‐すいけん【立原翠軒】
[1744〜1823]江戸後期の儒学者。水戸藩士。名は万。字(あざな)は伯時。別号、東里。徂徠学と折衷学を学び、彰考館総裁となった。「大日本史」の校訂に努め、水戸藩政にも尽力。著「海防集説」「西...
たちはら‐まさあき【立原正秋】
[1926〜1980]小説家。朝鮮の生まれ。能に深く傾倒し、独特な美意識と叙情性にあふれた作風で人気を集め、多くのベストセラーを生み出した。「白い罌粟(けし)」で直木賞受賞。他に「薪能(たきぎの...
たちはら‐みちぞう【立原道造】
[1914〜1939]詩人。東京の生まれ。堀辰雄・室生犀星(むろうさいせい)に師事。リルケを好み、「四季」の同人として音楽的な叙情詩を発表した。詩集「萱草(わすれぐさ)に寄す」「暁と夕の詩」など。