ほと‐ほと
[副]戸などをたたく音や、斧(おの)で木を切る音などを表す語。「父が—と扉をたたいて」〈康成・青い海黒い海〉 「宮造る飛騨の匠の手斧(てをの)音—しかるめをも見しかな」〈拾遺・雑恋〉 [名]...
ほと‐ほと【殆/幾】
[副] 1 困り果てた、また、うんざりした気持ちを表す語。まったく。つくづく。「弟には—手を焼いている」 2 ほとんど。「或いは稗史体と—相類似するものあり」〈逍遥・小説神髄〉 3 すんでのこと...
ほとほと・し【殆し/幾し】
[形シク] 1 ほとんどそうなるところである。「漕げども漕げどもしりへ退(しぞ)きに退きて—・しく打ちはめつべし」〈土佐〉 2 もう少しで死ぬところである。「小さくて病して—・しかりけるに」〈宇...