む‐みょう【無明】
《(梵)avidyāの訳》仏語。邪見・俗念に妨げられて真理を悟ることができない無知。最も根本的な煩悩で、十二因縁の第一、三惑の一とされる。
むみょう‐い【無名異】
1 新潟県佐渡から産する、硫化鉄を多量に含む赤色の粘土。 2 呉須(ごす)のこと。
むみょうい‐やき【無名異焼】
佐渡市相川で産する朱泥(しゅでい)系の陶器。弘化年間(1844〜1848)ごろ、伊藤甚兵衛が無名異1を陶土にまぜて焼いたのに始まる。
むみょう‐えん【無名円】
江戸時代によく知られた打ち身や切り傷の薬。
むみょうしょう【無名抄】
鎌倉時代の歌論書。2巻。鴨長明著。建暦元年(1211)ごろの成立。和歌に関する故実、歌人の逸話・語録、詠歌の心得などを記した随筆風の書。