かんねん‐しょうせつ【観念小説】
ある観念の具象化を目的として書かれた小説。特に日清(にっしん)戦争直後に現れた、現実社会の矛盾・暗黒面に対する作者の観念を問題意識として提出した小説をさす。泉鏡花の「夜行巡査」「外科室」、川上眉...
ぐ【具】
[音]グ(呉) [訓]そなえる そなわる つぶさに [学習漢字]3年 1 必要なものをそろえる。そなえる。そなわる。「具象・具体・具備・具有/不具」 2 そなえておく器物。「家具・玩具(がんぐ)...
けい‐しょう【形象】
1 表に現れているかたち。姿。形態。 2 感覚でとらえたものや心に浮かぶ観念などを具象化すること。イメージ。
こと【事】
《「言(こと)」と同語源》 「もの」が一般に具象性をもつのに対して、思考・意識の対象となるものや、現象・行為・性質など抽象的なものをさす語。 1 世の中に起こる、自然または人事の現象。事柄。出...
さいもん‐どき【彩文土器】
彩色顔料で具象文や幾何学文を描いた素焼きの土器。原始農耕文化の発生とともに発達し、世界各地に分布。彩色土器。→彩陶
具象
embodiment ⇒ぐたい(具体)具象画a representational painting
concrete
[形]1 〈物が〉形のある,具体[具象]的な,〈言葉・用語が〉形のあるものを意味する(⇔abstract)concrete objects有形物2 固まった,凝固した,固体化した;コンクリート製...
concrete noun
《文法》具象名詞(⇒abstract noun)
concrete poetry
具体[具象,視角]詩(◇文字・単語・記号などを絵画形式に配列する詩)
concretion
[名]1 具体化;具体性;凝固,凝結2 凝結体;(一般に)具象物3 《病気》結石;《地学》凝塊concretionの派生語concretionary形凝固してできた
おかだ‐けんぞう【岡田謙三】
[1902〜1982]洋画家。神奈川の生まれ。フランスに留学。帰国後は二科会に所属して叙情的な具象画を発表。のち渡米し、ニューヨーク定住。東洋美を抽象に託した画風で異彩を放った。
きのうち‐よし【木内克】
[1892〜1977]彫刻家。茨城の生まれ。渡欧してブールデルに師事。デフォルメによる特異な作風で具象派彫刻を代表した。
はやし‐たけし【林武】
[1896〜1975]洋画家。東京の生まれ。本名、武臣(たけおみ)。独立美術協会の設立に参加。フォービスムを基調として、重厚なマチエール、明確な構図の具象画を描いた。文化勲章受章。
ビュッフェ【Bernard Buffet】
[1928〜1999]フランスの画家。現代人の不安をペシミスティックに描き、第二次大戦後の具象画を代表する一人とされる。
ピカビア【Francis Picabia】
[1879〜1953]フランスの画家。印象派からフォービスムやキュビスムなど次々と画風を変え、1910年代にはデュシャンらとともにニューヨークにダダの運動をもたらした。その後、ダダを離れ具象絵画...