さん‐せん【山川】
1 山と川。また、それらを包括した大地。「—草木」 2 山中を流れる川。やまがわ。
やま‐かわ【山川】
1 山と川。山や川。 2 山の神と川の神。「—も依りて仕ふる神の御代かも」〈万・三八〉 3 白酒のこと。山川酒。「玉川は箱—は樽へ入れ」〈柳多留・六六〉
やまかわ【山川】
姓氏の一。 [補説]「山川」姓の人物山川菊栄(やまかわきくえ)山川健次郎(やまかわけんじろう)山川登美子(やまかわとみこ)山川均(やまかわひとし)山川方夫(やまかわまさお)
やまかわ‐けんじろう【山川健次郎】
[1854〜1931]物理学者・教育家。福島の生まれ。米国に留学後、東大で物理学を教授。東大総長・九大総長・京大総長・枢密顧問官を歴任。
やま‐がわ【山川】
山の中を流れる川。
やまかわ‐きくえ【山川菊栄】
[1890〜1980]評論家・婦人運動家。東京の生まれ。山川均と結婚。伊藤野枝らと赤瀾会(せきらんかい)を結成、社会主義の立場から婦人解放運動に活躍。第二次大戦後、初代の労働省婦人少年局局長。
やまかわ‐とみこ【山川登美子】
[1879〜1909]歌人。福井の生まれ。本名、とみ。新詩社に入り、「明星」で活躍。与謝野晶子・茅野雅子(ちのまさこ)との共著歌集「恋衣」がある。 竹西寛子によるの評伝。副題は「『明星』の...
やまかわ‐ひとし【山川均】
[1880〜1958]社会主義者。岡山の生まれ。同志社中退後、社会主義運動に接近、赤旗事件で投獄。大正11年(1922)に日本共産党準備会に参加。山川イズムと呼ばれる「無産階級運動の方向転換」を...
やまかわ‐まさお【山川方夫】
[1930〜1965]小説家。東京の生まれ。本名、嘉巳(よしみ)。田久保英夫らと「三田文学」を復刊し編集長として活躍。自らも小説を執筆し「演技の果て」などで4度の芥川賞候補、「クリスマスの贈物」...