おおはし‐りゅう【大橋流】
御家流(おいえりゅう)の一派。江戸前期、大橋重保・重政父子が創始。書風は流麗で近世に広く流行した。
かき‐ざま【書(き)様】
1 書いたもののようす。かきよう。「まずい文章だな。それにこの—はどうだ」〈鴎外・渋江抽斎〉 2 字や文章の書きぶり。書風。「いたう古めきたれど、—よしばみたり」〈源・明石〉
こうえつ‐ぼん【光悦本】
嵯峨本(さがぼん)の異称。特にそのうち、光悦の自筆またはその書風を版下としたものをいう。
こうぜい‐よう【行成様】
三蹟(さんせき)の一人、藤原行成の書風。世尊寺(せそんじ)様。
このえ‐りゅう【近衛流】
慶長(1596〜1615)のころ、近衛信尹(このえのぶただ)に始まる和様書道の一流派。書風は力強く豪快。三藐院(さんみゃくいん)流。
ひっち【筆致】
[共通する意味] ★文字の書きぶりを表わす語。[英] a style of handwriting[使い方]〔筆致〕▽藤原行成の筆致を好む▽軽妙な筆致〔書体〕▽軽快な書体の手紙▽書体が似る〔書風...
しょふう【書風】
[共通する意味] ★文字の書きぶりを表わす語。[英] a style of handwriting[使い方]〔筆致〕▽藤原行成の筆致を好む▽軽妙な筆致〔書体〕▽軽快な書体の手紙▽書体が似る〔書風...
しょたい【書体】
[共通する意味] ★文字の書きぶりを表わす語。[英] a style of handwriting[使い方]〔筆致〕▽藤原行成の筆致を好む▽軽妙な筆致〔書体〕▽軽快な書体の手紙▽書体が似る〔書風...
いちかわ‐べいあん【市河米庵】
[1779〜1858]江戸後期の書家。江戸の人。名は三亥(みつい)。字(あざな)は孔陽、小春。寛斎の長子。中国、宋の米芾(べいふつ)の書を学び、米庵と号した。門弟に貴人が多く、その書風は大流行し...
いわや‐いちろく【巌谷一六】
[1834〜1905]書家。近江(おうみ)の人。本名、修。字(あざな)は誠卿。小波(さざなみ)の父。政治家として活躍する一方、能書家として知られ、独自の書風を示した。
おの‐がどう【小野鵞堂】
[1862〜1922]書家。静岡の生まれ。本名、鐗之助(かんのすけ)。和様の研究や書道の普及に努めた。特に、書の実用性と芸術性の融合を主張して、鵞堂流と称する独自の平明優美な書風を完成。
かんろく【勘六】
[1746〜1805]江戸末期の書家。勘亭流の祖。岡崎屋と称し、号は勘亭。江戸中村座の手代で、劇場の看板・番付をその独特な書風に改めた。
きん‐のう【金農】
[1687〜1763ころ]中国、清代の画家・書家。浙江(せっこう)省の人。字(あざな)は寿門。号、冬心(とうしん)。墨梅・墨竹・花果を得意とし、独特の書風で知られる。