かき【柿】
1 カキノキ科の落葉高木。また、その実。山地に自生するが、古くから栽培される。よく分枝し、葉は短楕円形で先がとがり、光沢がある。秋に紅葉する。初夏に白い雌花と雄花とが咲き、秋に黄赤色の実を結ぶ。...
かきあわせ‐ぬり【柿合(わ)せ塗(り)/掻き合(わ)せ塗(り)】
漆塗りの一。器物に柿の渋を塗り、その上に黒・紅殻(べにがら)などの色をつけて漆の上塗りを1回だけしたもの。家具類に用いる。
かき‐いろ【柿色】
1 柿の実の色に似た、黄色を帯びた赤い色。 2 柿の渋で染めた色。赤茶色。 3 弁柄(べんがら)に少し墨を入れた暗褐色の染め色。
かきいろ‐がみ【柿色紙】
柿色に似た赤茶色の紙。初め伊豆の修善寺(しゅぜんじ)付近で作られた。かきがみ。
かき‐うちわ【柿団扇】
柿の渋を塗った紙うちわ。柿渋うちわ。「大いなる—がな二三ぼん貧乏神をあふぎ往(い)なさん」〈咄・醒睡笑・一〉