あさ‐ぐつ【浅沓/浅履】
公卿(くぎょう)や殿上人(てんじょうびと)などが用いた浅い沓。多くは桐(きり)製黒漆塗りで皮革製もあった。内部に布を張り、足の甲の部分に絹製の綿入れを入れた。→深沓(ふかぐつ)
うき‐ぐつ【浮き沓】
1 江戸時代の浮き具で、布袋に入れた漆塗りの木筒。大きいもの一つを背に、小さいもの二つを胸の左右にひもで連ねて身につけるようにしたもの。 2 馬につけると、自由自在に水上を走ることができると信じ...
うけ‐ぐつ【穿け沓】
履き古して穴のあいたくつ。「—を脱き棄(つ)るごとく踏み脱きて」〈万・八〇〇〉
かな‐ぐつ【鉄沓】
蹄鉄(ていてつ)。
か‐の‐くつ【靴の沓】
晴れの儀式のとき、束帯に用いた靴。革製、黒漆塗りで、上部を靴氈(かせん)とよぶ赤地または青地の錦で飾る。足首に靴帯(かたい)という金銅の鉸具(かこ)をつけた革の帯をつける。靴(か)。