アニサキス【(ラテン)Anisakis】
回虫目アニサキス科の線虫。クジラ類の胃に寄生し、体長5〜8センチメートル。第1中間宿主はオキアミ類、第2中間宿主は魚・イカなどで、これを刺身などで生食した人間の胃壁などに侵入し激痛を起こすことが...
いりょうよう‐まやく【医療用麻薬】
癌(がん)などの激痛を抑えるため、法律で使用が許可されている麻薬。モルヒネ・オキシコドン・フェンタニルなど。→オピオイド鎮痛薬
おそ・う【襲う】
[動ワ五(ハ四)] 1 不意に攻めかかる。不意に危害を加える。襲撃する。「敵を—・う」「寝込みを—・う」「暴漢に—・われる」 2 不意にやって来る。急におしかける。「新婚家庭を—・う」「清い香り...
オピオイド‐ちんつうやく【オピオイド鎮痛薬】
《オピオイドは阿片(あへん)様物質の意》体内のオピオイド受容体と結合することで、脊髄と脳への痛みの伝達を遮断する医療用鎮痛剤の総称。がんの激痛を和らげるなどの目的で使用される。→医療用麻薬
カウザルギー【(ドイツ)Kausalgie】
灼熱(しゃくねつ)痛。末梢(まっしょう)神経の損傷後に生じ、皮膚の発熱、発汗を伴う激痛。
襲う
I1〔襲撃する〕attack夜陰に乗じて襲うattack a person under cover of darkness彼らは銀行を襲ったThey 「broke into [robbed] a...
激痛
「an acute [a sharp; a severe] pain胃に激痛を感じるfeel 「an acute pain [a stab of pain] in one's stomach
差し込み
1〔差し込むこと〕insertionさし込みページ〔雑誌などの〕an insert2〔電気のプラグ〕a plug;〔コンセント〕an outlet3〔胸・腹の激痛〕a sharp [gripin...
発作
I〔病気の〕a fit ((of coughing));a spasm ((of coughing));《文》 a paroxysm ((of pain))激痛の発作が起きたHe had a s...
アア
1〔喜怒哀楽の様々な感情で〕ah; aah2〔悲嘆や無念,苦痛,激痛,また恐怖,絶望を感じて〕aiee
げきつう【激痛】
[共通する意味] ★程度、状態によって分けた痛みの種類。[使い方]〔激痛〕▽突如、腹部が激痛に襲われた〔鈍痛〕▽胃に絶えず鈍痛がある〔疼痛〕▽傷口に疼痛を感じた[使い分け]「激痛」は、急にくる激...
どんつう【鈍痛】
[共通する意味] ★程度、状態によって分けた痛みの種類。[使い方]〔激痛〕▽突如、腹部が激痛に襲われた〔鈍痛〕▽胃に絶えず鈍痛がある〔疼痛〕▽傷口に疼痛を感じた[使い分け]「激痛」は、急にくる激...
とうつう【疼痛】
[共通する意味] ★程度、状態によって分けた痛みの種類。[使い方]〔激痛〕▽突如、腹部が激痛に襲われた〔鈍痛〕▽胃に絶えず鈍痛がある〔疼痛〕▽傷口に疼痛を感じた[使い分け]「激痛」は、急にくる激...
もがく
[共通する意味] ★苦しんで手足や体全体を激しく動かす。[英] to struggle[使い方]〔もがく〕(カ五)〔あがく〕(カ五)〔悶える〕(ア下一)〔のた打つ〕(タ五)[使い分け]【1】「も...
のたうつ【のた打つ】
[共通する意味] ★苦しんで手足や体全体を激しく動かす。[英] to struggle[使い方]〔もがく〕(カ五)〔あがく〕(カ五)〔悶える〕(ア下一)〔のた打つ〕(タ五)[使い分け]【1】「も...
すい臓の病気の仕組み(すい炎/すいがん/糖尿病)
すい臓は胃の後ろにあります。そのためすい炎やすいがんになると、上腹部の痛み・不快感のほか、食欲不振、消化吸収障害などが生じます。 急性すい炎と慢性すい炎があります。前者はすい臓が分泌する消化酵素(すい液)によって自身を消化してしまうもので、上腹部の激痛、発熱、吐き気・嘔吐などの症状がみられます。後者は、炎症によりすい臓の機能を担う細胞(実質細胞)が壊れて抜け落ち、その部分が線維化した状態です。発症当初は上腹部痛がありますが、病気が進むと痛みは軽減し、その代わりに消化吸収障害、糖尿病などを引き起こします。 すい臓から発生する悪性腫瘍で、約9割はすい管(すい臓のなかを網の目のように走る細い管)の細胞から発生します。初期には無症状または上腹部の不快感、食欲不振がみられる程度ですが、進行すると上腹部や背中の痛み、黄疸、腹部のしこりなどが現れます。また、糖尿病を発症することもあります。 軽い急性すい炎ではすい臓がむくんで腫れます。重症では消化酵素が細胞膜や血管などを破壊し、出血や赤黄色のまだら模様がみられます。
通風のメカニズム
ある日突然、足の親指の付け根の関節が赤く腫れ、激烈な痛みに襲われる―。痛風発作がおこる背景には、血液中に過剰にあふれ出した尿酸があります。症状は1週間から10日ほどでおさまりますが、油断すると再び同じような発作を繰り返すようになり、やがて腎臓などの内臓も障害されていきます。 血液中の尿酸値が高くなると、余分な尿酸がナトリウム結合して「尿酸塩結晶」がつくられ、関節軟骨やその周辺に沈着します。尿酸塩結晶が関節液中にはがれおちると、体の防御機能を担う白血球の一つである「好中球」を中心とした血液細胞は、結晶を排除しようとして、炎症反応がおこります。これが、激痛や腫れといった痛風発作の原因です。 尿酸塩結晶に攻撃を仕掛けた好中球は、たんぱく分解酵素を含むファゴリソソーム内に尿酸塩結晶を取り込むものの、分解できずこわれてしまいます。このときに関節液中に放出されるリソソーム内の酵素が炎症をおこすもっとも重要な因子です。他にも、血小板からセロトニン、マクロファージからインターロイキン、好中球から活性酸素などさまざまな物質の放出が炎症に関係しています。
尿酸値検査の目的
高尿酸血症の有無をチェック 採血して、血液中に含まれる尿酸の量(尿酸値)を計ります。通常、尿酸の8割は尿とともに、残り2割は汗や便とともに排泄されるので、生産と排泄のバランスがとれていれば、尿酸値は基準値の範囲内におさまっています。 しかし、何らかの原因で生産と排泄のバランスが崩れると、血液中に尿酸が増え、尿酸値は上昇します。 ただ、尿酸値は食事や飲酒、運動などの影響を受けやすいものです。絶食、脱水、強度の運動、大量の飲食などで尿酸値は上昇するので、検査前は注意が必要です。また、薬の影響で尿酸値が低値になることがあります。 尿酸値の平均は、男性で約5.5mg/mg、女性で約4.5mg/dlです。基準値は2.1~7.0mg/dl以下とされています。尿酸が血液中に溶けることのできる限度は7.0mg/dlなので、7.1mg/dl以上は高尿酸血症となります。 尿酸値は、尿酸プールから尿酸があふれ出したときに高くなります。そして、尿酸プールがあふれる原因には、以下の3つのタイプがあります。 ①尿酸の排泄量が少な過ぎる (排泄低下型) ②尿酸が多くつくられ過ぎている (過剰生産型) ③過剰生産型と排泄低下型が混合している(混合型) 過剰生産型の原因としては、プリン体代謝の障害や、プリン体を多く含む食品のとり過ぎなどが考えられます。 一方、排泄低下型の原因としては、尿酸をろ過する腎臓の機能低下が考えられます。 両者のおおもとの原因ははっきり解明されていませんが、高尿酸血症は男性に圧倒的に多く、そのほかには遺伝的な体質や生活習慣、肥満や糖尿病が深くかかわっていることがわかっています。また、降圧薬の一種など薬の影響で尿酸値が高くなることもあります。 尿酸値が高いだけでは、これといった自覚症状はありません。しかし、高尿酸血症を放置していると、ある日突然、足の親指の激痛におそわれることがあります。「痛風」の発作です。高尿酸値の第一の問題点は、この痛風発作です。 7.0mg/dl以上の高尿酸値が長年にわたって持続していると、血液中に溶け切らなかった尿酸が、足の親指などの関節のなかで尿酸ナトリウムという結晶(尿酸結晶)をつくります。 尿酸結晶は体内で異物と認識され、白血球がこれを排除するため集まってきて、炎症をおこします。痛風発作とは、尿酸結晶を排除するためにおこった炎症なのです。 また、高尿酸血症は、全身にさまざまな合併症をもたらします。 まず、体内の尿酸が増えると、尿酸を排泄する腎臓や尿路に結晶がたまり、腎不全や腎結石、尿路結石などをおこしやすくなります。 さらに、高尿酸血症は糖尿病や肥満をはじめ、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を合併することが多く、結果、動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすことがあります。