いと‐ぐち【糸口/緒】
1 巻いてある糸の端。糸の先。 2 きっかけ。手がかり。「話の—」「解決の—」 3 墨壺(すみつぼ)の、墨糸を引き出す部分。
お【緒】
1 繊維をよった細長い線状のものの総称。糸やひもなど。「堪忍袋の—が切れる」 2 履物につけて足にかけるひも。鼻緒。「下駄(げた)に—をすげる」 3 楽器や弓に張る糸。弦(げん)。「琴の—」 4...
お‐あわせ【緒合(わ)せ】
琴・琵琶などの弦楽器を調弦すること。また、合奏すること。
おがた【緒方】
姓氏の一。 [補説]「緒方」姓の人物緒方洪庵(おがたこうあん)緒方貞子(おがたさだこ)緒方竹虎(おがたたけとら)緒方知三郎(おがたともさぶろう)緒方正規(おがたまさのり)
おがた‐じゅく【緒方塾】
天保9年(1838)、緒方洪庵が大坂に開いた蘭学塾。大村益次郎・橋本左内・長与専斎・福沢諭吉などの人材を輩出した。適々斎塾。適塾。
お【緒】
1〔ひも〕a cord;〔靴の革ひも〕a thong2〔げたの〕a clog cordげたの緒が切れたThe cord on one of my clogs broke.3〔楽器の弦〕a string
しょ【緒】
その企画は緒についたところだThe project has just 「been started [gotten under way].
しょせん【緒戦】
((at)) the beginning of a war [game];((in)) the early stages of a war [game]
ちょ【緒】
この調査はまだ緒についたばかりであるThis investigation has only just started.
おがた‐こうあん【緒方洪庵】
[1810〜1863]江戸後期の蘭学者・医者・教育者。備中の人。名は章。江戸・長崎で医学を学び、医業のかたわら蘭学塾(適塾)を開いて青年を教育。種痘の普及にも尽力し、日本における西洋医学の基礎を...
おがた‐さだこ【緒方貞子】
[1927〜2019]東京の生まれ。国連人権委員会日本政府代表などを経て、平成3年(1991)女性初の国連難民高等弁務官に就任、難民の支援・救済に尽力した。退官後は国際協力機構(JICA(ジャイ...
おがた‐たけとら【緒方竹虎】
[1888〜1956]政治家。山形の生まれ。東京朝日新聞社の幹部を経て、昭和19年(1944)小磯内閣の国務相兼情報局総裁。第二次大戦後、戦時中の言論統制の責任者として公職追放。解除後、衆議院議員。
おがた‐ともさぶろう【緒方知三郎】
[1883〜1973]病理学者。東京の生まれ。東大・日本医大教授。東京医大学長。唾液腺の内分泌やカシンベック病、老人病などの研究で業績がある。文化勲章受章。著「病理学総論」など。
おがた‐まさのり【緒方正規】
[1853〜1919]医学者。熊本の生まれ。東大教授。ドイツに留学。日本の衛生学・細菌学の基礎を築いた。明治29年(1896)ペストがネズミのノミで媒介されることを発見。