あや・す【零す】
[動サ四]血・汗などを滴らせる。流す。こぼす。「血を—・して婆羅門に飲ましめ」〈今昔・四・一七〉
さんじゅうさん‐じん【三十三身】
観世音が衆生を救うため、場合に応じて変化する33の姿。法華経普門品(ふもんぼん)に基づく。仏・辟支仏(びゃくしぶつ)・声聞(しょうもん)・梵王・帝釈(たいしゃく)・自在天・大自在天・天大将軍・毘...
ば【婆】
[常用漢字] [音]バ(呉) ホ(唐) [訓]ばば 1 年老いた女。ばば。「産婆・老婆」 2 袖を翻して舞うさま。「婆娑(ばさ)」 3 梵語の音訳字。「婆羅門/娑婆(しゃば)・卒塔婆(そとば)」...
バラモン【(梵)brāhmaṇa】
1 インドのバルナ(四種姓)で、最高位の身分。僧侶で、学問・祭祀(さいし)をつかさどり、インド社会の指導的地位にあった。ブラフマン。ブラーマン。 2 バラモン教。また、バラモン僧。 [補説]「婆...
ま‐な‐ぶた【瞼】
《「目(ま)の蓋(ふた)」の意》まぶた。「波羅門の作れる小田を食(は)む烏(からす)—腫れて幡桙(はたほこ)に居り」〈万・三八五六〉
かしょう【迦葉】
《(梵)Kāśyapaの音写》前5世紀ごろの人。釈迦(しゃか)十大弟子の一人。頭陀(ずだ)第一といわれた。婆羅門(バラモン)の出身で、釈迦の入滅後、教団を指導し、第1回の経典結集(けつじゅう)を...
かせんねん【迦旃延】
《(梵)Kātyāyanaの音写》釈迦十大弟子の一人。西インドの婆羅門(バラモン)の出身。論議第一といわれた。
ぶってつ【仏哲】
林邑(りんゆう)国(ベトナム)出身の僧。天平8年(736)インドの婆羅門(バラモン)僧正(菩提僊那(ぼだいせんな))とともに唐を経て来日、大和国大安寺に住した。林邑楽を伝えたという。生没年未詳。
ぼだい‐せんな【菩提僊那】
《(梵)Bodhisenaの音写》[704〜760]奈良時代のインド僧。文殊菩薩を慕って中国に渡り、天平8年(736)遣唐使の要請で来日。東大寺大仏開眼供養の導師を務めた。婆羅門(バラモン)僧正。