あべの【阿倍野/阿部野】
大阪市南部の区名。昔の熊野街道に沿う。南部の北畠は北畠顕家(きたばたけあきいえ)戦死の地といわれる。阿部野橋駅は天王寺駅とともに同市の南玄関をなす。区名は「阿倍野」と書く。
あべの‐く【阿倍野区】
⇒阿倍野
あべの‐じんじゃ【阿部野神社】
大阪市阿倍野区北畠にある神社。祭神は北畠親房・顕家。明治15年(1882)創建。
あべの‐すじ【あべの筋】
大阪市の南部を南北に走る道路の呼び名。沿線にあべのハルカスなどがある。
あべの‐はるかす【あべのハルカス】
大阪府大阪市阿倍野区にある超高層ビル。地上60階、高さ300メートルで、2014年完成。展望台のほかオフィス・百貨店・美術館などがある。 [補説]「ハルカス」は「晴るかす」の意。
あべ‐の‐くらはしまろ【阿倍倉梯麻呂】
[?〜649]大化の改新政府の廷臣。名は内麻呂とも。改新後左大臣に任ぜられた。
あべ‐の‐さだとう【安倍貞任】
[1019〜1062]平安中期の陸奥(むつ)の豪族。頼時の子。厨川次郎(くりやがわじろう)ともいう。前九年の役で源頼義・義家父子と戦い、敗死。
あべ‐の‐せいめい【安倍晴明】
[921〜1005]平安中期の陰陽家(おんようけ)。土御門(つちみかど)家の祖。彼の占いや予言をたたえた説話は今昔物語集・宇治拾遺物語などにみられる。著「占事略決」。
あべ‐の‐なかまろ【阿倍仲麻呂】
[698〜770]奈良時代の学者。遣唐留学生として入唐。玄宗皇帝に重く用いられ、朝衡(ちょうこう)と称した。乗船が難破して帰国できず、唐の地で没。
あべ‐の‐ひらぶ【阿倍比羅夫】
古代の武将。7世紀中ごろ、斉明天皇の時日本海沿岸の蝦夷(えぞ)を討ち、天智天皇の時百済(くだら)救援のため唐・新羅(しらぎ)と戦ったが、白村江(はくすきのえ)の戦いで敗れた。生没年未詳。