ふじわら【藤原】
姓氏の一。 古代の氏族。中臣鎌足(かまたり)が藤原朝臣の姓を賜り、鎌足の子不比等(ふひと)の流に藤原姓を認められたのに始まる。奈良時代に南家・北家・式家・京家の四家に分かれ、平安時代には北家...
ふじわら‐きょう【藤原京】
持統天皇8年(694)から元明天皇の和銅3年(710)の平城遷都までの3代16年間の都。大和三山に囲まれた、現在の橿原(かしはら)市にあった。唐の都を模倣した最初のもの。
ふじわら‐の‐こうか【藤原の効果】
1000キロメートル内に二つ以上の台風または熱帯低気圧が存在するとき、相互に干渉して複雑な動きを示す現象。一方が他方に取り込まれる、回転する、追いかける、並行移動するなどの六つの振る舞いに分類さ...
ふじわら‐じだい【藤原時代】
日本の文化史、特に美術史上の時代区分の一。弘仁貞観時代に次ぎ、遣唐使廃止以後、藤原氏が摂関政治を行った平安時代中期・後期をさす。女流文学・大和絵・和様書道・寝殿造りなど国風の優美な文化をつくり出した。
ふじわら‐いおり【藤原伊織】
[1948〜2007]小説家。大阪の生まれ。本名、利一(としかず)。個性あふれる登場人物が活躍するハードボイルド小説で人気を集める。特にストーリー展開の巧みさに定評がある。「テロリストのパラソル...
ふじわら‐ぎんじろう【藤原銀次郎】
[1869〜1960]実業家・政治家。長野の生まれ。王子製紙を再建。藤原工業大学(現在の慶応大学理工学部)を私費で創設。第二次大戦中、商工・軍需相などを歴任。
ふじわら‐さくへい【藤原咲平】
[1884〜1950]気象学者。長野の生まれ。中央気象台長。気象学の普及に貢献したほか、渦の研究で知られる。著「雲」「群渦」「日本気象学史」など。
ふじわら‐しんじ【藤原審爾】
[1921〜1984]小説家。東京の生まれ。私小説的な恋愛もので執筆活動をスタートするが、その後は推理小説や社会派の問題作に領域を広げる。「罪な女」およびその他の作品で直木賞受賞。他に「秋津温泉...
ふじわら‐せいか【藤原惺窩】
[1561〜1619]安土桃山・江戸初期の儒学者。播磨(はりま)の人。冷泉(れいぜい)家の出身。名は粛。字(あざな)は斂夫。初め相国寺に入ったが、のち還俗(げんぞく)。朱子学を究め、門人から林羅...