いんかいせんい【飲灰洗胃】
心の奥底から悔い改めて再出発すること。心底から改心するたとえ。灰を飲んで胃中の汚れをきれいに洗い清める意から。▽「灰はいを飲のんで胃いを洗あらう」と訓読する。
いんかまんぷく【飲河満腹】
自分の分ぶんに安んじて満足すべきこと。どぶねずみが頑張って大河の水を飲んでも、その量は小さな腹を満たすにすぎない意から。
いんかんふえん【殷鑑不遠】
身近な失敗例を自分の戒めとせよというたとえ。また、自分の戒めとなるものは、近くにあることのたとえ。▽「殷」は古代中国の国の名。「鑑」は鏡で、手本の意。中国の古代王朝は夏(商ともいう)から始まり、殷、周と続く。殷王朝の戒めとなるよい見本は遠くに求めなくても、すぐ前代の夏王朝の暴政による滅亡があるという意。戒めとなる失敗の前例は遠くに求めずとも、身近にあるからこれを戒めとせよということ。一般に「殷鑑いんかん遠とおからず」と訓読を用いる。