まい・す【参す】
[動サ下二]《「まいらす」の音変化》 1 「与える」「やる」の意の謙譲語。さしあげる。進上する。「君に—・せう、京絵描いたる扇を」〈田植草紙〉 2 (補助動詞)動詞の連用形に付いて、その動作をし...
まいら・す【参らす/進らす】
[動サ下二]《連語「まいらす2」の一語化》 1 物などをすすめる意の謙譲語。さしあげる。「御台をだに—・せで、籠(こ)め奉りつるを」〈落窪・一〉 2 (補助動詞)他の動詞の連用形に付いて、謙譲の...
まえ‐もうし【前申し】
主君の前でものを申しあげること。取り次ぐこと。また、その人。「この—も、あまりたはぶれにくくいとほしと思ひて」〈源・竹河〉
まき‐あげ【巻(き)上げ/捲き上げ/巻(き)揚げ】
巻きあげること。また、巻きあげたもの。
まき‐あ・げる【巻(き)上げる/捲き上げる/巻(き)揚げる】
[動ガ下一][文]まきあ・ぐ[ガ下二] 1 巻いて上へあげる。「帆を—・げる」「釣り糸を—・げる」 2 くるくる舞うように上へあげる。「つむじ風がほこりを—・げる」 3 おどしたり、だましたりし...
まくら‐ぎょう【枕経】
死者の枕もとで終夜読経(どきょう)すること。特に、納棺前に経をあげること。
まくり‐あ・げる【捲り上げる】
[動ガ下一][文]まくりあ・ぐ[ガ下二] 1 まくって上にあげる。「袖を—・げる」 2 高い方へ追い立てる。「敵三千余騎をはるかの峰へ—・げ」〈太平記・一四〉
まく・る【捲る】
[動ラ五(四)] 1 物の端を外側へ巻きながら上へあげる。「裾を—・る」 2 おおっているものや重なっているものをはがす。めくる。「布団を—・る」 3 追い立てる。「後ろから激しく—・られる」...
まっ・する
[動サ下二・動サ変]《「まらする」の音変化》補助動詞として、動詞の連用形に付いて用いられる。 1 謙譲の意を表す。…してあげる。「おお、知りやらずは、教(をす)へて—・せう」〈狂言記・鹿狩〉 2...
まら・する
[動サ下二・サ変]《「まいらす」の連体形「まいらする」の音変化。連用形に「まらし」の形も現われ、サ行変格活用としても用いられ、終止形も「まらする」が普通となった》 1 「やる」の意の謙譲語。差し...