やき‐はら・う【焼(き)払う】
[動ワ五(ハ四)]あとかたもなくすっかり焼いてしまう。また、焼いて追い払う。「侵攻して町を—・う」
まさ‐ざま【増様】
[形動ナリ]程度が一層はなはだしいさま。「あまりさへ疫癘(えきれい)うちそひて—にあとかたなし」〈方丈記〉
む‐さん【霧散】
[名](スル)霧のようにあとかたもなく消えること。雲散霧消。「邪念が—する」
なごり‐な・い【名残無い】
[形][文]なごりな・し[ク]残るところがない。あとかたない。物事の影響や余韻がない。「打続いての快晴で空は—・く晴渡ッてはいたが」〈二葉亭・浮雲〉 「柴の戸をさすや日影の—・く春暮れかかる山の...
とう‐ぜん【蕩然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 ひろびろとしているさま。「立春の夕、地も天も—として融けんとす」〈蘆花・自然と人生〉 2 流されたようにあとかたもないさま。「先に与えたる千金の財本は—跡なく...
とり‐かたづ・ける【取(り)片付ける】
[動カ下一][文]とりかたづ・く[カ下二]整理する。きちんとあとかたづけをする。「食卓の上を—・ける」
あと‐ごし【後輿】
輿の轅(ながえ)の後方を担ぐこと。また、その人。後肩(あとかた)。「兄弟の男子に先輿—舁(か)かれて」〈浄・油地獄〉