はなのなまえ【花の名前】
向田邦子の短編小説。夫婦間のすれ違いを描く。昭和55年(1980)発表。同年、「かわうそ」「犬小屋」とあわせ第83回直木賞受賞。
はないかだ【花筏】
外村繁の長編小説。昭和33年(1958)刊行。「草筏」「筏」とあわせ筏3部作と呼ばれるシリーズの最終作品。
はな‐あわび【花鮑】
アワビの肉に裏から縦に切り目を入れ、小口切りにして熱湯にさっと通したもの。包丁目が開いて花のようになる。
肌(はだ)を合(あ)わ・せる
1 男女が肉体関係を結ぶ。 2 しめしあわせる。ぐるになる。「時に親方と—・せ、手形の日付をとっと跡の月にして」〈浄・反魂香〉
はしり‐まど・う【走り惑ふ】
[動ハ四]あわてて走る。右往左往する。「汐満ち来なばここをも過ぎじと、あるかぎり—・ひ過ぎぬ」〈更級〉
はいきょから【廃墟から】
原民喜の短編小説。昭和22年(1947)、雑誌「三田文学」の11月号に発表。同年6月に同誌に掲載された「夏の花」、昭和24年(1949)発表の「壊滅の序曲」とあわせ、三部作をなす。
はい・する【配する】
[動サ変][文]はい・す[サ変] 1 割り当てる。配置する。くばる。「要所に人を—・する」 2 取り合わせる。あしらう。「庭に置き石を—・する」 3 夫婦にする。めあわせる。「猪之吉の娘を楠吉に...
はいふうすえつむはな【誹風末摘花】
川柳集。4編4冊。似実軒酔茶(にじつけんよいちゃ)ほか編。安永5〜享和元年(1776〜1801)刊。川柳評の万句合(まんくあわせ)などから好色的な句を集めたもの。
はい‐ぐう【配偶】
[名](スル) 1 添い合わせること。添わせること。 2 めあわせること。また、その人。つれあい。配偶者。「亡くなったのは、そこの家の長女の—で」〈原民喜・廃墟から〉
はい‐もう【廃忘/敗亡】
[名](スル) 1 うろたえること。驚きあわてること。「有繋(さすが)の秀才も頗る—して」〈魯庵・社会百面相〉 2 忘れ去ること。忘却。「御尋ねありけるに、折節—して演(の)べ得ざりければ」〈盛...