なら‐ばん【奈良版】
鎌倉時代に、奈良地方の諸大寺が出版した版本の総称。東大寺・西大寺・唐招提寺・法隆寺などのものをいい、大部分が仏典。平安時代からの興福寺版を含めていうこともある。
なま‐へんじ【生返事】
いいかげんな受け答え。はっきりしない返事。気のない返事。
なま‐ものしり【生物知り】
《「なまものじり」とも》いいかげんの知識しかないのに物知り顔をすること。また、その人。「世間の—がたまたま事のなりゆきを見て」〈谷崎・盲目物語〉
なま‐はんか【生半可】
[名・形動]十分でなく中途半端であること。いいかげんであること。また、そのさま。「—な(の)知識」「—な気持ちではだめだ」
なま‐ぎき【生聞き】
[名・形動] 1 いい加減に聞くこと。また、そのさま。「注意を—にしていて痛い目にあう」 2 よく知りもしないで、知ったかぶりに振る舞うこと。また、その人やさま。半可通。「恋愛があるのないのと—...
なま‐ざとり【生悟り】
《「なまさとり」とも》いいかげんな悟り方。なまはんかな悟り。「—の経仏(きょうぼとけ)に為事(しょうこと)なしのあきらめ」〈一葉・やみ夜〉
なまじ【憖】
《「なまじい」の音変化》 [形動][文][ナリ]完全ではなく中途半端であるさま。いいかげん。なまじっか。「—なことでは承知しまい」
[副] 1 無理にしようとするさま。しなければよかったのに...
なま‐じい【憖】
[形動][文][ナリ] 1 「なまじ
」に同じ。「—に御器量好しだの美人だの云われた丈に」〈蘆花・自然と人生〉 2 そうするのは無理なのにあえてするさま。「物思ふと人に見えじと—に常に思へりあ...
仲人(なこうど)は宵(よい)の口(くち)
仲人は、結婚式が済んで任務が終わったら、長居をせずに引き上げたほうがいい。
なげ‐やり【投げ遣り】
[名・形動]物事をいいかげんに行うこと。成り行きまかせにすること。また、そのさま。「—な態度」「商売を—にする」 [補説]この意味で「投げ槍」と書くのは誤り。