いき‐せい【息精】
《呼吸と精力の意》気力。意気込み。「惣々(そうぞう)の—でもお産を安うさせまする」〈浄・布引滝〉
息精(いきせい)張(は)・る
あるだけの気力を尽くす。意気込む。「そのやうに—・るは大きな毒」〈浄・歌祭文〉
いき‐せき【息急き】
[副]息をはずませて急ぐさま。「小さい軌道列車が大粒な火の粉を散らしながら、—彼等を追い抜いて行った」〈志賀・真鶴〉
いきせき‐き・る【息急き切る】
[動ラ五(四)]激しい息づかいをする。あえぎながら急いで行動するさまにいう。いきせく。「—・って駆けつける」
いき‐せ・く【息急く】
[動カ五(四)]「息急き切る」に同じ。「老婆は—・きながら」〈独歩・死〉