なんとは‐なし【何とは無し】
[副]「何と無く」に同じ。多く「何とは無しに」の形で用いる。「学校を休んで、—に日を送っていましたが」〈独歩・あの時分〉
﨟次(らっし)も無(な)・い
秩序や順序がない。たわいもない。だらしない。らちもない。「さしもの大軍も—・くくずれてしまいました」〈谷崎・盲目物語〉
よ‐の‐つね【世の常】
1 世間によくあること。「二度あることは三度あるのが—だ」 2 ごく普通であること。「大きさは先(まず)、—の猫ほどでもございましょうか」〈芥川・地獄変〉
ら‐ま
[接尾]《上代語》名詞に付いて、そのものであることを強く指定する意を表す。「奴(やっこ)—」「まほ—」「天皇(すめら)が大命—と親王等(みことたち)又汝王(いましおほきみ)たち」〈続紀宣命・聖武〉
や‐ぜん【夜前】
前日の夜。昨夜。ゆうべ。「—、稀有な事がございましてな」〈芥川・芋粥〉
る‐す【留守/留主】
[名](スル) 1 主人や家人が外出している間、その家を守ること。また、その人。留守番。留守居。「—を頼む」「玄関をはいると雇い人だけが—していた」〈有島・小さき者へ〉 2 外出して家にいないこ...
よう‐こそ
[副]《「よくこそ」の音変化》他人の訪問に感謝やねぎらいの意を表す語。よくぞ。「—おいでくださいました」「日本へ—」
やし
[間助]《間投助詞「や」+間投助詞「し」から。上代語》形容詞の連体形や助詞などに付いて文節末に置かれる。語勢を強め、感動の意を表す。→よし「はしき—栄えし君のいましせば昨日も今日も我(わ)を召さ...
み‐かど【御門/帝】
《「門(かど)」の尊敬語》 1 天子・天皇の位。また、天皇の尊称。 2 門。特に、皇居の門。「一日(ひとひ)には千度(ちたび)参りし東(ひむがし)の大き—を入りかてぬかも」〈万・一八六〉 3 御...
胸糞(むなくそ)が悪(わる)・い
胸がむかむかするほど不快である。いまいましい。「考えただけでも—・い」