うた‐の‐みち【歌の道】
芸道としての和歌の世界。歌道(かどう)。敷島の道。
うた‐の‐やまい【歌の病】
和歌の修辞上の欠陥を病気にたとえていう語。詩八病(しはちへい)を模したもので、平安時代に始まり、四病・七病・八病などともいわれる。歌病(かへい)。
うたのわかれ【歌のわかれ】
中野重治の小説。著者の分身的存在である主人公、片口安吉の青春時代の内面の軌跡を描く。昭和14年(1939)「革新」誌に連載。単行本は昭和15年(1940)刊。
歌(うた)は世(よ)につれ世(よ)は歌(うた)につれ
歌は世の成り行きにつれて変化し、世のありさまも歌の流行に影響される。
うた‐ひこう【歌披講】
一定の作法・形式に従って、和歌を節づけして披露すること。平安中期から行われ、現在も新年の歌会始めに勅題の選歌を披露する行事として残っている。
うた‐ひめ【歌姫】
1 歌を巧みに歌う女性。芸妓をいうこともある。 2 歌を歌うことを職業とする女性。女性歌手。女流声楽家。 [補説]作品名別項。→歌姫
うたひめ【歌姫】
《原題、(イタリア)La canterina》ハイドンのイタリア語によるオペラ。全2幕。1767年に初演。台本は長らくゴルドーニとされていたが、他人の作とされる。ラ‐カンテリーナ。
うた‐びくに【歌比丘尼】
近世、歌念仏を歌って歩いた比丘尼。のちには売春する者も現れた。勧進比丘尼。
うた‐びと【歌人】
1 和歌を作る人。歌詠み。かじん。 2 一般に、詩人。「実務には役に立たざる—と我を見る人に金借りにけり」〈啄木・一握の砂〉 3 歌をじょうずに歌う人。歌い手。「—と我を召すらめや」〈万・三八八...
うた‐ぶえ【歌笛】
指穴六つの横笛。古く東遊(あずまあそ)びの伴奏に用いられたが、現在は高麗笛(こまぶえ)で代用している。中管(ちゅうかん)。東遊びの笛。