とり‐い・ず【取り出づ】
[動ダ下二] 1 取り出す。「御衣を—・でて着せむとす」〈竹取〉 2 うまく引き出す。引き起こす。「思ひがけぬ幸ひ—・づるためしども多かりかし」〈源・帚木〉
とり‐こな・す【取り熟す】
[動サ五(四)]うまく取り扱う。「悉く大自然の点景として描き出されたものと仮定して—・して見様(みよう)」〈漱石・草枕〉
とり‐こ・む【取(り)込む】
[動マ五(四)] 1 外に出してある物を取って中に入れる。とりいれる。「洗濯物を—・む」「のれんを—・む」 2 ㋐他のいいものを受け入れる。取り入れる。「大和絵の技法を—・む」 ㋑不正な方法で金...
とり‐さば・く【取り捌く】
[動カ五(四)]こみいった事柄をうまく処理する。「立て込んだ客を—・く」 [可能]とりさばける
とり‐なし【取(り)成し/執(り)成し】
1 対立する二者の間に入って、うまく折り合いをつけること。仲裁。また、仲介。「—を頼む」 2 連歌・連句の付合(つけあい)手法の一。前句の言葉を別の意味に転じるなどして句を付けること。
とりなし‐がお【取(り)成し顔】
その場をうまくおさめようとする態度や顔つき。
とり‐な・す【取(り)成す/執(り)成す】
[動サ五(四)] 1 対立する二者の間に立って、事態が好転するようにうまくとりはからう。また、その場の気まずい雰囲気をうまくまとめる。「座を—・す」 2 なかだちをする。仲介する。「面会できるよ...
とり‐はから・う【取(り)計らう】
[動ワ五(ハ四)]物事がうまく運ぶように考えて処理をする。「穏便に—・う」 [可能]とりはからえる
とり‐まわ・す【取(り)回す】
[動サ五(四)] 1 順に取ってまわす。また、手に取ってまわす。「料理を皿に—・す」 2 仕事などをうまく処理する。きりまわす。「家事を—・す」 3 まわりを囲む。取り巻く。「男どもぶちのめせと...
とり‐も・つ【取(り)持つ】
[動タ五(四)] 1 両者の間に立って事がうまくいくように世話をする。仲立ちをする。「二人の間を—・つ」 2 相手の気持ちを損ねたり、座がしらけたりしないようにもてなす。「宴席を—・つ」「御機嫌...