うみ‐ながし【産み流し】
流産すること。「これも御—にて、にはかにうせさせ給ひけり」〈増補本増鏡・老のなみ〉
海(うみ)波(なみ)を揚(あ)げず
《「韓詩外伝」五から》天下が治まって穏やかであることのたとえ。
うみ‐なり【海鳴り】
海から聞こえてくる遠雷のような音。台風や津波などによって生じた大波が海岸近くで崩れ、巻き込まれた空気が圧迫噴出して起こる。海鳴(かいめい)。 [補説]書名別項。→海鳴
うみなり【海鳴】
津村節子の長編歴史小説。江戸時代の佐渡鉱山を舞台に、遊女と貧しい人足の恋と運命を描く。同人誌「文学者」に昭和39年(1964)から昭和40年(1965)にかけて連載。単行本は昭和40年(1965...
うみにいくるひとびと【海に生くる人々】
葉山嘉樹(はやまよしき)の長編小説。大正15年(1926)刊。貨物船の海上労働者たちが、しだいに階級意識に目覚めていく過程を描いた、プロレタリア文学の代表作。
海(うみ)に千年(せんねん)山(やま)に千年(せんねん)
「海千山千(うみせんやません)」に同じ。
うみ‐にな【海蜷】
ウミニナ科の巻き貝。内海の砂礫(されき)底に群がってすむ。細長い円錐形で、殻高約3.5センチ。肥料や釣りの餌に、また食用にする。
うみにふるゆき【海に降る雪】
畑山博の恋愛小説。昭和51年(1976)刊行。映画化作品もある。
うみにゆらぐいと【海にゆらぐ糸】
大庭みな子の短編小説。昭和63年(1988)「群像」誌に発表。翌平成元年(1989)、第16回川端康成文学賞受賞。
うみ‐ねこ【海猫】
カモメ科の海鳥。全長48センチくらい。くちばしの先端が赤くて、体はカモメに似て白色で、背に黒いまだら模様がある。鳴き声が猫に似ている。青森県八戸(はちのへ)海岸の蕪島(かぶしま)、島根県経島(ふ...