うるし【漆/漆樹】
1 ウルシ科の落葉高木。山野にみられ、葉は羽状複葉で、小葉は楕円形。雌雄異株で、初夏、黄色い小花が総状に咲く。果実はほぼ球形で白黄色。樹液から塗料をつくり、果実からは蝋(ろう)をとる。中国の原産...
ウルシ【URSI】
《(フランス)Union Radio-Scientifique Internationale》国際電波科学連合。電波、電気通信及び電子科学分野の国際学術団体。1913年設立。
うるし‐いし【漆石】
1 黒色で、漆のような光沢のある石。黒曜石(こくようせき)など。からすいし。 2 石炭のこと。
うるし‐いと【漆糸】
1 鳥の子紙に色漆を塗って細く切り、綿糸に巻きつけた糸。織物の横糸に使う。 2 絹糸に漆加工を施した釣り糸。
うるし‐え【漆絵】
1 漆で描いた絵。単色のものと彩漆絵(いろうるしえ)とがある。玉虫厨子(たまむしのずし)の絵飾りは日本最古の彩漆絵。 2 浮世絵で、簡単な彩色を施した紅絵(べにえ)の髪や帯など黒い部分に、にかわ...
ウルシオール【urushiol】
日本産および中国産の漆の主成分。フェノール誘導体の一。皮膚にかぶれを起こさせる。明治39年(1906)三山喜三郎が命名、真島利行が構造決定。
うるし‐かき【漆掻き】
1 ウルシの樹皮に傷をつけて、にじみ出る生漆(きうるし)をへらでかきとって採集すること。また、その職人。《季 夏》 2 漆を精製するために、生漆を攪拌(かくはん)すること。また、その職人。
うるし‐かぶれ【漆瘡】
ウルシに触れたり接近したりしたときに起こる急性の皮膚炎。赤くはれて湿疹(しっしん)状となり、かゆみが激しい。うるしまけ。しっそう。
うるし‐ぐさ【漆草】
ウルシグサ科の褐藻。北海道・本州北部の太平洋岸の岩礁上に着生。長さ0.5〜1メートル。細かい枝が羽状に広がり、黄褐色。硫酸を含むので枯れると青変する。
うるし‐こし【漆漉し】
漆を精製するとき、こすのに用いる和紙。吉野紙をいう。うるしこしがみ。