お‐くみ【衽/袵】
《「おくび」の音変化》着物の左右の前身頃(まえみごろ)に縫いつけた、襟から裾(すそ)までの細長い半幅(はんはば)の布。おくび。
あい‐き【噯気】
げっぷ。おくび。
毛氈(もうせん)を被(かぶ)・る
1 《歌舞伎で、死人になった役者を、毛氈で隠して舞台から連れ出したところから》しくじる。失敗する。特に、主人や親に顔むけのできないことをして、その家を追い出されたり、放蕩(ほうとう)して勘当され...
お‐くび【衽/袵】
《「おおくび(大領)」の音変化》「おくみ(衽)」に同じ。
噯(おくび)にも出(だ)さ◦ない
物事を深く隠して、決して口に出さず、それらしいようすも見せない。おくびにも見せない。「自分の苦労など—◦ない」
おお‐くび【大領/衽】
袍(ほう)・直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)などの前襟。おくび。
うら‐おくみ【裏衽】
袷(あわせ)や綿入れなど、裏地付きの着物の裏のおくみ。うらおくび。
おおかお‐え【大顔絵】
浮世絵の大首絵(おおくびえ)のうち、特に顔だけを強調して描いたもの。
きりど‐ぐち【切(り)戸口】
1 くぐり戸をつけた小門。 2 能舞台で、右手側面の奥にあるくぐり戸。地謡、後見などが出入りする。臆病口(おくびょうぐち)。忘れ口。切り戸。
げっぷ
《その音を表す語から》胃の中のガスが口から出てくるもの。噯気(あいき)。おくび。飽食する意、また物事に飽き飽きする意のたとえにも用いる。「—が出るほど聞かされた話」