おし‐まろが・す【押し丸がす】
[動サ四]押しころがしてくるくると巻く。押し丸めて、玉にする。「黒方(くろばう)(=練リ香ノ名)を—・して」〈紫式部日記〉
おし‐まわし【押(し)回し】
1 物事をあれこれ処理すること。また、顔がきくこと。「—が利く」 2 和船で、舷側上部の垣立(かきたつ)を艫(とも)やぐらの末端まで連続して作る構造のもの。 3 江戸時代、千石積み以上の運送船。
おし‐まわ・す【押(し)回す】
[動サ五(四)] 1 「まわす」を強めていう語。 2 世の中に処していく。身を立てていく。「帰朝後も経済学で立派に—・される所では有るが」〈二葉亭・浮雲〉 3 ぐるりと取り巻く。「—・して火かけ...
おしみ【惜しみ】
惜しむこと。惜しむ気持ち。「売り—」「物—」
おしみ‐な・い【惜しみ無い】
[形]惜しいという気持ちがない。出し惜しみしない。「—・い拍手」
おしみなくあいはうばう【惜みなく愛は奪ふ】
有島武郎の評論。大正6年(1917)発表。本能的生活による人間的自由の獲得を説く。→愛は惜しみなく奪う
おし・む【惜しむ】
[動マ五(四)] 1 心残りに思う。残念がる。「散る花を—・む」「別れを—・む」「人に—・まれて死ぬ」 2 金品などを出すことを、もったいないと思う。出し惜しむ。「わずかの出費を—・んで大損をす...
おし‐むぎ【押(し)麦】
蒸した大麦を押しつぶして平たくし、乾かしたもの。米にまぜ、炊いて食べる。
おし‐む・ける【押(し)向ける】
[動カ下一][文]おしむ・く[カ下二]押して、その方を向かせる。「肴(さかな)を彼方(かなた)へ—・けて」〈逍遥・当世書生気質〉
おしむらく‐は【惜しむらくは】
[連語]《「おしむ」+接尾語「らく」+係助詞「は」。副詞的に用いる》惜しいことには。残念なことには。「有能な人材だが—人情味に乏しい」 [補説]「惜しむ」は五段活用であるが、下二段活用動詞などの...