くら‐らか【暗らか】
[形動ナリ]暗いさま。「お前の大殿油(おほとなぶら)—にしなして」〈讃岐典侍日記・下〉
けいはく‐じ【軽薄児】
軽薄な人。あさはかで誠意のない人。「なんで今になって直(なお)のことをお前の口などから聞こうとするものか。—め」〈漱石・行人〉
こう‐と【斯うと】
[感]考えがまとまらず迷っているときに発する語。ええと。こうっと。「お前くらいな年紀(とし)で、と、—十六七だな」〈鏡花・葛飾砂子〉
こころ‐だのみ【心頼み】
1 ひそかに当てにして頼ること。また、その物や人。「—にして待つ」 2 結婚の内約束のしるし。「本式の言ひ入れはお前から、是はまづそれまでの—」〈浄・鑓の権三〉
ごう‐にん【業人】
前世の悪業の報いとして苦難を受ける人。また、悪業を行う人。人をののしってもいう。「お前さんはえらい—だ」〈森田草平・煤煙〉
ご‐ないしつ【御内室】
「御内儀」に同じ。「や、お前は、おお、大番頭の—ぢゃな」〈伎・浮名横櫛〉
ごらん‐なさい【御覧なさい】
《「ごらんなさる」の命令形》 1 「見なさい」の尊敬語・丁寧語。「お手本を、よく—」 2 自分の予想が当たったときに得意になってその結果をさし示す語。「—、私の忠告したとおりになったでしょう」 ...
さかい
[接助]活用語の連体形、または、断定の助動詞「じゃ」の音変化形「や」に付いて理由・原因を表す。…ので。…から。「洋裁やったら実用的なものや—、いつになっても需要が衰えん」〈谷崎・細雪〉 [補説]...
さぶ・い【寒い】
[形][文]さぶ・し[ク]「さむい」の音変化。「それでもお前—・かろうではないか」〈一葉・わかれ道〉
し‐ごと【仕事】
[名](スル)《「し」はサ変動詞「す」の連用形。「仕」は当て字》 1 何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。「やりかけの—」「—が手につかない」 2 生計を立てる手段として従事する事柄。...