かえり‐な・る【還り為る】
[動ラ四]解任された人が、再び元の官に就く。「関白二条殿良実、この三年ばかりまた—・り給へば」〈増鏡・北野の雪〉
かえりなんいざ【帰りなん、いざ】
志水辰夫の長編小説。平成2年(1990)刊行。
帰(かえ)りなんいざ
《陶淵明「帰去来辞」の「帰りなんいざ、田園将(まさ)に蕪(あ)れんとす、胡(なん)ぞ帰らざる」の一節》さあ、帰ってしまおう、の意。 [補説]書名別項。→帰りなん、いざ
かえり‐にゅうまく【返り入幕】
相撲で、十両に落ちた力士が、再び幕内に入ること。
かえり‐ばな【返り花/帰り花】
1 返り咲きをした花。二度咲きの花。狂い花。《季 冬》「凩(こがらし)に匂ひやつけし—/芭蕉」 2 身請けされた遊女が、二度の勤めに出ること。「御身はまたまた廓(くるわ)に—」〈浮・御前義経記・二〉
かえり‐ぶみ【返り文/返り書】
返事の手紙。返書(へんしょ)。
かえり‐まか・る【帰り罷る】
[動ラ四] 1 《「まかる」は、任命されて都から地方へ行く意》都から地方の任地などへ帰る。「我(あ)が待つ君が事終はり—・りて」〈万・四一一六〉 2 《「まかる」は行くの意の謙譲語》帰っていきま...
かえり‐み【顧み】
1 振り返って見ること。「万度(よろづたび)—しつつはろはろに別れし来れば」〈万・四四〇八〉 2 過去を振り返ること。「いと心澄めるやうにて、世に—すべくも思へらず」〈源・帚木〉 3 気に掛ける...
かえり‐みち【帰り道/帰り路】
帰る途中の道。帰路。
顧(かえり)みて他(た)を言(い)う
《「孟子」梁恵王下から》答えに窮して、あたりを見回して本題とは別のことを言ってごまかす。