さく‐すず【拆鈴】
[枕]口の割れた鈴の意から、地名「五十鈴(いすず)」にかかる。さくすずの。「—五十鈴の宮に」〈神功紀〉
サビー【Sabie】
南アフリカ共和国北東部、ムプマランガ州の町。標高約1000メートルの高原に位置し、コーヒーを産する。サビー川にかかるサビー滝、ローンクリーク滝などの景勝地、およびブライデリバーキャニオン自然保護...
さばえ‐なす【五月蠅なす】
[枕]さばえのように、の意で、「騒く」「荒ぶる」にかかる。「—騒く子どもを打棄(うつ)てては」〈万・八九七〉
さば‐おり【鯖折り】
相撲のきまり手の一。相手のまわしを引きつけ、上背(うわぜい)を利かせて上からのしかかるように下半身を攻め、ひざをつかせる技。腰挫(こしくじ)き。
さ‐のつどり【さ野つ鳥】
[名]野の鳥。特に、キジをいう。「—来鳴き翔(かけ)らふ」〈万・三七九一〉
[枕]「雉(きぎし)」にかかる。「—雉は響(とよ)む」〈記・上・歌謡〉
さや・る【障る】
[動ラ四] 1 何かにひっかかる。さわる。「我が待つや鴫(しぎ)は—・らず」〈記・中・歌謡〉 2 妨げられる。「すべもなく苦しくあれば出で走り去(い)ななと思へど此らに—・りぬ」〈万・八九九〉 ...
さねさし
[枕]「相模(さがむ)」にかかる。「—相模の小野に燃ゆる火の」〈記・中・歌謡〉
さむ‐ざむ【寒寒】
[副](スル) 1 いかにも寒そうなさま。「冬の夜空に月が—とかかる」 2 心が冷えるさま。殺風景なさま。「人けのない—(と)した家」「—(と)した人間関係」
さゆり‐ばな【小百合花】
[名]ユリの花。
[枕]同音を持つ「後(ゆり)」にかかる。「灯火(ともしび)の光に見ゆる—ゆりも逢はむと思ひそめてき」〈万・四〇八七〉
さな‐かずら【真葛/実葛】
[名]サネカズラのこと。「—の根を舂(つ)き、其の汁の滑(なめ)を取りて」〈記・中〉
[枕]葛はつるが分かれたのち先でまたあうところから、「のちもあふ」にかかる。「—後も逢はむと」〈万・三二八〇〉